最近、自分は欠点によって
生かされているな〜と
感じることが増えました。
自分が努力している対象に至った
源泉が自分の欠点だったり
忘れたい過去だったりします。
意外と「できない」ことが
今の自分を作ってるんだ!って🫢
さて、今日はAI時代に見直したい
「のび太」流の生き方のお話です。
ドラえもんとのび太の物語を通じて学ぶ
あなたは、有名なアニメ「ドラえもん」をご覧になったことはありますか?主人公の「のび太」という少年は、学力も運動能力も平均以下。それに加えて、おっちょこちょいな性格を持っています。でも、そんな彼がドラえもんの未来の道具を使うセンスと発想力は、彼の独特の能力からきています。
それが、「できるわけないじゃん」と「助けてよ〜ドラえもん」です😂
これを僕は「ポンコツ才能」って読んでるんですが、今回は、この「のび太流の『ポンコツ才能』を活かした生き方」を現代のAI時代に見立てて考えてみたいと思います。
「ポンコツ才能」って何?
「ポンコツ才能」とは、他人から見れば劣っているように見える部分でも、それを逆手にとって自分自身の特性として活かすことを指します。
のび太の場合は、未来の道具を用いる独自の発想力がそれに当たります。それが、「学力も運動能力も平均以下。それに加えて、おっちょこちょいな性格」です。
「基礎信仰」の危うさ
「基礎を固めることが重要というのは本当か?」「そもそも基礎とは何か?」
そんなテーマに切り込んでいる本が、孫泰蔵さんの「冒険の書 〜AI時代のアンラーニング」です。
この本では「基礎」というのは、本来は中級者にこそ、そこからさらに探求したい人にこそ必要だと言います。僕もそれには「同意」する経験があるのです。
基礎が必ずしも必要ない理由
僕は元ソフトウェア開発者、いわゆるプログラマでした。
コンピュータは0と1で動いているという話は聞いたことがあると思います。それは、マシン語や機械語と呼ばれるもので、コンピュータの基本的な動作原理を理解するために必要と言われている「基礎」です。
しかし、現代のプログラマ全員がこのマシン語を理解する必要はありません。なぜなら、技術は不可逆的に進化しているからです。
昔は、プログラマが直接機械に命令を出していたんです。機械にしかわからない言葉(マシン語)で。それは、たとえば
足し算なら 00
引き算なら 01
という具合にです。でも、そのままだと人にはわかりづらいので、00 には “ADD”(足し算)、01 には “SUB”(引き算)という風に書いて、”ADD” や “SUB” という人間にわかりやすい言葉をマシン語に翻訳する技術を作りました。
そうすると、ADD が 00、SUB が 01 というのはもちろん基礎なんですけど、足し算や引き算をやらせるのに必要ではなくなります。”ADD” で足し算、”SUB” で引き算ができるとしればいいだけです。
これって、工業化の歴史に似ていませんか?例えば、鉄が発明されるまでって大変だったと思うのです。機械は一つ一つ木から削り出したりして一点もので作ってた。でも、鉄で鋳造という技術ができると、その鉄を使ってたくさんの工業機械が生み出されました。その工業機械で、新たな部品を作ったりしていきます。
じゃぁ、基礎になる「鉄の鋳造を知っておかないと…」というのは違うでしょ?って分かる。
それで、なにが言いたいかというと、昔からある「このくらいできないと将来困る」という基礎信仰を見直す時がきている、といいたいのです。
「勉強なんてできなくたって生きていけるさ」
ここで、「勉強なんてできなくたって生きていけるさ」という「のび太」アプローチについて考えてみたいと思います。彼のいう「勉強」って、学校の勉強なんですよね。
ドラえもんの道具を、どう使うか?という発想力を鍛える勉強については、「自分は勉強が苦手だ」(ポンコツ部分)から「どうやったらもっと楽ができるか?」(才能部分)というポンコツ才能を厳選として磨かれていっています。
ただ、のび太本人としては、それが才能ということには気づいていないようです。自分のポンコツさが「才能」だと気づくとその分野「応用力・発想力」をもっと伸ばしていけるでしょう。
まとめ:AI時代に必要な「基礎」って?
時代の流れとともに「このくらいできないと将来困る」という基礎は変わります。
レジは自動化。お店のおばちゃんが計算を間違える、なんてことは驚くほど少なくなりました。暗算で計算をする場面自体が減っているんです。しかも、スマホには音声で呼び出せる計算機能もある。そうなると、電卓が使えない状況がほぼほぼないんですね。こんな中、基礎の計算力を鍛えるのは本当に必要なことか?と考えさせられます。
今、大切なのは、自分自身の「ポンコツ才能」を見つけ出し、それを活用することです。ドラえもんが未来の道具を使ってのび太を助けるように、AIもまた私たちの生活をサポートします。その時に大切なのは、それを活用する「のび太」のような「ポンコツ才能」を持つことなのです。
「ポンコツ才能」を持つ、とは、すなわち自分が何が得意で何が苦手なのか?という自己理解と、自己改善なのです。自己改善はみんなと同じレベルに追いつく改善ではなく、どんなことになら私は努力したいと感じるのか?という、前向きな改善です。
僕は、そのために必要な要素が3つあると思っています。それが
1. 読む力
2. 感じる力
3. テクノロジーを楽しむ力
です。
この3つは、AIに取って代わられることのない力です。生成AI時代、膨大な情報が吐き出されるようになりました。それを自分に落とし込むのは「読む力」です。そして、自己理解のためには自分が何を好きで何を嫌いか?を他人の意見ではなく自分の意見として感じられる「感じる力」です。
その両方を同時に鍛えられるのが、「楽読」という速読スクールだと信じて、今僕はそのインストラクターをやっています。
そして、AIをはじめとしたテクノロジー(現代のドラえもん)が僕たちをどう助けてくれるのか?ワクワクしながら見守る力が、これからAI時代を生き抜く基礎力となると信じています。だから、テクノロジーの楽しさを伝えるパソコンスクールを新潟市でやっています。
これからのAI時代、まさに「のび太」のような新たな視点と発想力が求められています。そして、それは誰もが持つ可能性のある「ポンコツ才能」です。あなただけの「ポンコツ才能」を見つけてみませんか?
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