AIの先にあるAGI(汎用人工言語)は
「中央値の人間」を置き換えるのだという
この表現にはひんしゅくを買う面も
あるけれど、僕らが目指すべき道も
同時にさし示している
じゃぁ、AI以上に!と言うのが難しければ
「いっそ、その欠点活かしてみない?」という
観点から2つのアプローチを紹介します
AGIは「中央値の人間」を置き換える
10年後までに生成AIが「人間のパフォーマンスの中央値」並みになる、と言う言葉が AI 業界の先駆者たちによって囁かれるようになってきた。
こうした言葉は「人間とはAIが代替できるような数値で表されるようなものではない」という、人間の尊厳にビクン!と反応してしまうのだろう。一部ではひんしゅくを買っている言葉だと言われているが、なんとなく言わんとしていることはわかるだろう。
だって、自分がいままで頑張って、辛い思いをして、やっとできるようになってきたことを AI に置き換えられるのはいやだと思う。
じゃぁ、俺が今までやってきたことは何だったのよ!
僕は、数年前までソフトウェアエンジニア(パソコンやスマホのアプリを開発する仕事)をやっていました。自分が書いたプログラムには自信を持っていたし、ポリシーをもって取り組んでいた。そうすると、自分が設計したり開発したりしたプログラムには愛着が湧いてくる。
それを、開発ポリシーを理解していなかったり、プログラムの美しさ(笑)を理解していない人に、変に触られるのが「嫌だ」って感じるんですね。そこには自分のアイデンティティが存在しているから、それが他の人(やAI)に置き換えられるのって存在価値がなくなる感じがするんです。
できないことを「無理してやれる」には意味がなくなっていく
先日パソコン教室の生徒さんと話していたら、こんな質問を受けました。
自分がやろうとしていることの基礎、というか、どうしてそうなっているのかをしっかり学ぶことって大切ですよね。
うんうん、それも分かるよ。ただ、僕たちは少なからず先人の知恵の前に今の文化を築いているから、僕は「できる」を先にやってもいいかなって思ってるんだ。
基礎がないと先に進めない、って思うんだけど、孫泰蔵さんの「冒険の書」には基礎はある程度のレベルに達した人にこそ意味があるという話がある。
僕は小学時代にあまりに計算するのが嫌いで「電卓」を親の目を盗んで、こっそり使っていたことがある。これを言うと、ここは最低限の基礎だからそのくらいはどうやって動いているか、どうやって計算されるのか、基礎学力をつけることは大切、って思うでしょ?
じゃぁ、コンピューターの基本は0か1かです。アナログの電気信号を、デジタルの電気信号として扱うのに、トランジスタという電子部品を使います、って言う話は基礎だけど、今のパソコンを使う上で「別に知らなくてもいい知識」なんですよね。
そう言う意味で、計算が苦手すぎて「さんすうが嫌い」になるぐらいなら、例えば図形とかで「さんすう楽しい」が先に入るんだったらそれもアリ!の時代に入ってきたのかなって感じます。
でも、目の前に電卓がなかったら困るでしょ?目の前にAIがなかったら困るでしょ?その時のために、基礎は知っておかなくちゃ!知識は身につけておかなくちゃ!と思うかもしれない。
もちろん分かります。じゃぁ、ご飯を炊くには昔は釜を使っていてね、今は電気炊飯器を使っているけど「基本は釜の火加減が必要だから、釜炊きできないといざとなったとき困るでしょ?」っていう教育はされていない。子供の指一つでご飯が炊ける時代、ご飯は電気炊飯器で炊ける、わたしにもできた!という体験は、そこから未来に向かって子供の料理好きを育むことになるかもしれません。
「トラウマ」が「楽しい」に
一緒に働いている同世代の人との、パソコンのスキル差がひどくって「トラウマ」のようになって、お仕事辞めてしまったんです。
その時のつらい経験があって、今パソコン教室に通われている生徒さんがいます。ところが、今その方はパソコンのスキルを覚えるのが「楽しいこと」なんだと言います。現在休職中で、お仕事を探しているようなのですが、当時の「トラウマ」の記憶がちょっと怖いんです、とも話してくれました。
でも、きっと今なら違うと思いますよ。だって、「恐怖の対象だったパソコンが今は楽しめる」ようになっているんですから。
だって、目の前にあった課題が「恐怖」に見えてたのが、今は「パズル」のような娯楽に見えるってことですもんね。そりゃぁ、見えている世界は変わりますよ。
「欠点」を活かす2つのアプローチ
さて、AI時代になって「中間値の人間」が置き換えられていくとすると、僕たちはその上に行くか、下に行くかしかないと思います。でも、多くの人にとって「上に行く」って「特別な才能がないとダメ」って思いませんか?私なんて「特別な才能がなくて『欠点』ばかりだから」と自分の欠点はなぜか目についてしまう。
じゃぁ、その「欠点」を活かしちゃえば?ということで、活かし方を考えてみました。
一つ目は、「欠点」や苦手なところを避けて「別のアプローチ」を見つけるという方法。例えば、私はボールペンやスマートフォンなどをすぐにどこかに置き忘れる。それで、これまでのアプローチというのは、使ったらいつも決まった位置に置きましょう、だったんです。
でも、居ますよね決まった位置に置きましょう、ができない私みたいな人。じゃぁ、そういう人は「決まった位置に置く」のではなく、「すぐに探せる方法としてアップルウォッチを採用する」という「別のアプローチ」を見つけたら、できない人にとっての希望の星になる。
二つ目は、「欠点」や苦手なところを乗り越える。でも「乗り越えた結果」には実はそれほど価値がないんです。さっきの例でいえば「パソコンが得意な人」がいるなら、パソコンが苦手な人が「パソコンが得意な人(結果)」になってもそれほど価値がないということ。もちろん、あなたには価値があるかもしれないが、会社にとっては「パソコンが得意な人」や「AI」を採用すればいいだけのことです。
でも、「パソコンが『トラウマ』だった人が、パソコンが『楽しい』に変わった」となれば、その「プロセス」にはすごく興味がわきませんか?そんなあなたの話にはきっとすごい価値があるはずです。だからこそ、「欠点」を克服するプロセスというのは「欠点」を活かすための一つの方法と言えます。
まとめ
今日はAI時代に自分の欠点を活かす2つのアプローチについてご紹介しました。
1. 「欠点」を避けて「別のアプローチ」を提案する
2. 「欠点」を克服して「プロセス・価値観」を提案する
そうはいっても、自分の欠点をどう生かしていくかなんてわからない、という声もあると思います。そこで、来月 11/16 に AI とブランディングのリアルセミナーを開催し、そこで具体的な生成AIによるアプローチをご紹介いたします。
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