こうやってブログを書くということは
なにかを言い切るという
トレーニングをしていることになる
似て非なる二つのものを
明確に言い分ける、ということ
今日は「真実のポジティブ」と
「表面的なポジティブ」の話
「オーケストラの指揮者の話、上手いですね」
先日、とある1万人フォロワーさんから、上記の記事の感想をいただきました。
オーケストラの指揮者の例え、上手いですね
こちらの方もAIアート界で活躍されている方で、こうやって直接ブログの感想をいただくことは少ないので、非常にありがたいのです。
こうした感想をいただけるということは、ご自身にこの例えが共感できるところがあった、ということです。こうやってアナロジー(ある対象や概念が別の対象や概念と似ている点を示すための比較)は出せば出すほど、自分の中で強力なツールになっていきます。
僕の場合は、随分とパソコン教室の生徒さんに鍛えてもらったと思っています。
真実のポジティブ vs 表面的なポジティブ
さて、今日の本題ですが「真実のポジティブ」と「表面的なポジティブ」についての話です。ここに対しての今の僕の見方は以下の通りです。
真実のポジティブは「ネガティブな要素の中に、ポジティブな点を見つけること」、表面的なポジティブは「無理やりネガティブな要素をポジティブだと思い込もうとすること」です。
例えば、大雨などで避難勧告が出ているような状況を使って「真実のポジティブ」と「表面的なポジティブ」を考えてみます。この状況は、真実のポジティブ(現実的な対応)と表面的なポジティブ(無理な楽観主義)の違いを明確に示します。避難勧告が出ている状況は多くの人にとって人命にかかわることなので嬉しい状況ではないでしょう。
- 真実のポジティブ: この時、ポジティブな対応をするということは、避難計画を立て、必要な準備を行うことです。困難な状況(例えば、自然災害)を直視し、それに対処するもっとも良い方法を探します。望ましい状況ではないですが「今行動すれば自分や家族を守ることができる、災害後の復旧もスムーズに進む」という「明るい点」を見るということです。
- 表面的なポジティブ: 一方で、避難勧告が出ているにも関わらず、「何も起こらない」と思い込み、避難しないことがこれにあたります。この場合、現実の危険を無視し、楽観的に過ぎるあまり、適切な対応を取らないことになります。たとえば「大丈夫、大丈夫、我が家は絶対に流されない」とかね。これは、現実を直視せずに楽観的な見方をすることで、自分や他人の安全を危険に晒す可能性があります。
この時、思いついたのが「死中求活(死中に活を求める)」です。この四字熟語は、絶望的な状況や困難な中でも生き残る道を見つけ出す、あるいは好転の機会を探すという意味を持っています。これは、困難な状況をただ受け入れるのではなく、そこから何か価値あるものを見出そうとする姿勢を示しています。
思考は次なる思考をかき集める
では、なぜ「真実のポジティブ」で考えることが有効なのでしょうか?
それは、思考は次なる思考をかき集めるからです。人間の脳は「意識したものを増やす」という性質があります。死中に見出した活(一点の光明)は、「ひょっとしたら、ひょっとしたら…と次なる活を見出します。」ところが、不安に思っていることを「起きない、絶対に起きない、大丈夫、大丈夫」と言い聞かせている時、思考は「不安」にフォーカスしています。結果的に、自分の中でその不安は膨らんでいきます。
これを、RAS(脳の毛様体賦活系)の働きで説明する人もいますし、引き寄せの法則で説明する人もいます。さらには、量子力学で説明する人もいますが、すべて同じことを言っているのだと思っています。シンプルなただ一つのルール「意識したものは脳内で増える」です。
この概念を、「真実のポジティブ」な思考、RASの働き、引き寄せの法則、そして量子力学の観点で見てみます。しっくりするものを選んでくださいね。
真実のポジティブな思考
「真実のポジティブ」な思考は、困難な状況の中でのチャンスを見出すことです。前向きな結果や解決策に注意を向けることで、建設的で実践的なアプローチを促します。これは、困難を否定するのではなく、それを乗り越えるための力として用いることを意味しています。
RASの働き
RASは、注意の焦点を制御し、私たちが意識する内容を選択する役割を持っています。たとえば人混みの中でも自分の名前が呼ばれると気づけるのは、他の単語よりも自分の名前の方に通常は意識が向いているからです。ポジティブな思考に焦点を当てることで、RASはポジティブな刺激や情報に対してより敏感になり、結果としてポジティブな経験や出来事に注意を引きやすくなります。
引き寄せの法則
引き寄せの法則は「思考が現実を創造する」という概念に基づいています。ポジティブな思考がポジティブな結果を引き寄せ、ネガティブな思考がネガティブな結果を引き寄せるとされています。この考え方では、意識的な思考が私たちの経験や現実を創っているのだとされています。
量子力学
量子力学の観点からは、観察者の期待や意識が物理的現実に影響を与えることが示唆されています。この理論では、観察者の意識が量子レベルでの現象に影響を及ぼし、現実の結果を変える可能性があるとされています。
まとめ
多くの人が「ポジティブに考えようよ」といった時に、表面的なポジティブに依存しています。僕自身もそうです。(だから忘れないように書いてるんです😂)僕がやっている速読スクール「楽読」の受講生さんが「ネガティブを否定するような表面的なポジティブ」を実行しようとしていたので、その時に話した「死中に活を求める」の話を整理しながら書いてみました。
ちょうど、意識のフラグを立てたような感じですね。今日、ここでこのブログを書くことで僕自身のRASにインプットしました。これで、自分が表面的なポジティブにハマりそうになった時にはより良く気づけますし、復活が早くなる。ブログを書くことの効果の一つでもあります。
今日は僕のポジティブな思考の定義について、お話しました。あなたの解釈は少し違うかもしれません。ぜひ、自分の「ポジティブな思考」、自分の中で一番しっくりくる「言語化」を試してみてくださいね。
さて、僕がインストラクターを務める「楽読」では、本を読むことで「自分の使う言葉」と「自分の内面の想い」を一致させていくことができる唯一の速読スクールだと思っています。それはテクニックとしての速読ではなく、「感性」を大切にしているスクールだからです。
「自分の使う言葉とのギャップを感じる力」とも言えるかもしれません。ポジティブシンキングという言葉に「ギャップ」を覚えて、「ポジティブシンキングが苦しくなる」経験をしたことがある人は「本を読むタイミング」がきているのかもしれません。
楽読新潟鴨頭スクールでは、Zoomを使って全世界とのレッスンができます(体験会もZoomで大丈夫です)。自分の感性をより磨きたいあなた、自分の言葉をアップデートしてもっと楽にいきたい人は、ぜひ一度体験会に参加してみてくださいね。
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