こんにちは、ジーニーです。
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今日は「自由な発想力を生む環境のつくり方」について一緒に考えてみましょう。私たちの頭の中には、放っておくと勝手に整理や発想を進めてくれる“デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)”という頼もしいシステムがあるといわれています。
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たとえば、走っているときやシャワー中、洗い物をしているときに、「あ、そういえばあれってこういうことかも!」とひらめいた経験はありませんか? 何気ない日常の中で突然アイデアが浮かぶあの現象こそ、DMNがフル稼働している証拠とも言われています。
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ランニング中に「ふわっと」ひらめく不思議
実は最近、ある方と個別セッション中に「ランニングをしているときにアイデアが次々と浮かぶ」という話を聞きました。というのも、最近 AI からのインプットが大量になりすぎてインプットで頭が火を噴きそうになっていましたので…ってこの話、昨日のブログに書きましたよね。
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その人も同じように、頭がパンパンになっていまして、その解消法がランだというのです。
そのポイントを聞いていくと、そこには“スマホから離れられる強制力”“リズミカルな繰り返し運動”“身体感覚へのフォーカス”という三つの要素があるように感じます。これって、どんな人でも活かせるヒントですよね。
今回は、いろんな属性の方が自分に合った方法でDMNを活性化し、自由な発想力を引き出すための工夫を提案したいと思います。
スマホから離れられる強制力
「暇さえあればスマホを眺めてしまう」という人、意外と多いですよね。私も何かとスマホに手が伸びるタイプなので、その気持ちすごくわかります。しかし、それこそが脳の“ふわっとした遊びの時間”を奪ってしまう原因の一つでもあるんです。
ここは、私のようにシャワーという強制力を発動させるのもいいですし、ランニングやウォーキングをして、わざとスマホを持たずに出かけてみるというのもいいですね。「いつでも取り出せるスマホ」の誘惑から物理的に逃れられる環境というのがよさそうです。
スマホが手元にないことで、いつの間にか頭の中が自然とぼんやりと“他の何か”を考え出している。これがDMNを働かせる第一歩なんだと思います。
リズミカルな繰り返し運動
ランニングでアイデアが浮かぶのは、身体を動かしているからだけが理由ではありません。ポイントは「リズミカルな繰り返し運動」です。一定のリズムで身体を動かし続けると、その動き自体が昨日紹介した「シャワー瞑想(と勝手に名付けたw)」と同じように、一種のホワイトノイズのような役割を果たしてくれます。
そう思うと、あえて音楽がない、またはシンプルな曲がいいかもしれません。
この現象は何もランニングに限りません。ヨガやピラティスのように呼吸を意識しながら動くものでもいいし、ダンスのように音楽に合わせてステップを踏むのもアリ。さらには自転車を漕ぐ、掃除機をかける、食器を洗うなど、家事のルーチン作業も立派な「リズミカルな繰り返し運動」になり得ます。
適度な運動や一定のリズムは、脳に余白を与えてくれるんですよね。何かを考えようとして意図的に頑張っているときよりも、むしろ身体が勝手に動いているときのほうが、ふっと意外なアイデアが浮かぶことはありませんか?禅では、日常の作務(掃き掃除、拭き掃除など)を「動の瞑想」と位置付けているという話を以前聞いたことがあります。
あれは、「なんとなく身体が動いている」状態で脳の一部がリラックスし、“裏側”で別の思考が動き出しているから。そう、まるで舞台の裏方が静かに仕事をしているように、DMNが私たちの思考をまとめたり、新しい組み合わせを試したりしているんです。
身体感覚へのフォーカスがもたらす余白
同じ「ランニング」でも、ただ漠然と走っているだけではなく、身体感覚に少し意識を向けてみるのがコツです。「息が上がってきたな」「足裏の接地感が心地いい」「風が頬をかすめていく」など、小さな身体の変化を感じるだけで、余計な思考を一旦カットして“今”に集中できます。
これは精神的なリラックスに加え、脳の情報処理をシンプルにする効果もあると思います。何かを言語化しようとか、一生懸命に物事を論理的に組み立てようとするのではなく、「息づかい」「鼓動」「空気の流れ」に意識を向ける。そうやって頭の中をいったん“無”に近づけると、逆にDMNの活動が後ろでじわじわ活発になり、興味深いアイデアが浮かんでくるのです。
もしランニングが苦手なら、「散歩しながら呼吸に集中する」「ゆっくりストレッチをしながら身体の隅々を感じる」といった方法もいいですよね。大切なのは運動量の大小よりも、“身体にフォーカスする状態”をつくること。じわじわ汗ばむ感覚や、筋肉が伸びる感覚を意識してみると、不思議なくらい思考がクリアになってきます。
あなたに合った“オフライン習慣”を見つけよう
デジタルデトックス、として丸2日間スマホから離れる日をとっている、なんて話をたまに聞きます。でも、多くの人にとってそれが難しいのも事実。そこで諦めるのではなく、自分にあったオフライン習慣を身につけてみてはどうでしょうか?
ランニング、ウォーキング、ヨガ、ダンス、掃除や洗濯、あるいは筆ペンで文字を書く…。方法はたくさんありますが、共通して言えるのは「スマホから距離を置き、リズミカルな繰り返し運動や身体感覚への集中を取り入れる」こと。これをうまく取り入れたとき、DMNが動き出して自由な発想がどんどん湧いてくるんです。
ただし「デジタルは悪者だから避けるべき」なんて極端な話ではありません。私もスマホやパソコンの便利さは手放せませんし、AIとのやり取りだって大好きです。けれど、あれもこれもと常に情報を浴び続けていると、脳内がインプットばかりでパンパンになりがちですよね。
だからこそ、どこかのタイミングで“オフライン時間”を意識的に持つのが大事。ランニングじゃなくていいんです。「自転車で近所をゆっくり回る」「週に一度は手書きで日記をつける」「料理に没頭する」など、あなたがやっていて心地いい繰り返し作業がきっとあるはず。そこに身体感覚への意識を加えると、DMNの活性化を感じられるかもしれません。
「弱点」を逆転させるキーはメリハリ
このブログでは「AIと言葉の力で弱点を逆転する」というコンセプトを掲げています。一見、「スマホやAIを使いすぎて考えられなくなる…」とか「走っている間しかアイデアが浮かばない…」みたいな状況は弱点に思えるかもしれません。
でも実は、この“弱点”があるからこそ、メリハリをつけた過ごし方を工夫すればいいと気づけるんです。ずっとオフラインでいる必要はありませんし、常にAIと一緒にいる必要もない。ランニング中は思い切りアナログに身体を動かし、帰宅後に「さて、どんなアイデアが浮かんだかな」とAIに入力してまとめてもらう。そういうハイブリッドな使い方こそ、現代ならではの発想力アップ術だと思うんです。
「私、すぐにあれこれ気になって落ち着かないんです」と悩んでいるなら、それは逆に言えば「いろんなことに興味が持てる力」があるということ。DMNタイムをしっかり確保しておけば、散らばりがちな情報や発想がうまく結びついて、“オリジナルのアイデア”が生まれてくる可能性が高まります。
まとめ:自分に合った“DMNタイム”を見つけよう
ランニング中にひらめく理由を探ってみると、そこにはスマホから離れられる強制力、リズミカルな繰り返し運動、身体感覚へのフォーカスが絡んでいることがわかりました。これはランニングに限らず、誰にでも応用できる考え方です。オフラインになれる時間を意図的に作り、身体をリズミカルに動かし、今の瞬間に意識を向ける。そうすると、DMNが活性化してあなたの脳を裏側で整理してくれるんですよね。
弱点に感じている部分をそのままにしないで、AIを上手に取り入れたり、あえて離れたりをコントロールしてみる。やりたくてやっているからこそ、自分の楽しみ方を見いだせるんだと思います。たとえば「走るのは苦手だけど、音楽に合わせて体を揺らすのは好き」とか「外に出たくないけど家事をするなら気持ちがすっきりする」など、自分らしいやり方で構わないんです。
スマホを少し離れてみると、思わぬ形で新しいアイデアが降りてくる瞬間に出会えるかもしれません。AIを活用しているからこそ、そのコントラストがより楽しくなる。オンラインとオフラインのメリハリをとりながら、あなたにしか生み出せない“オリジナルのアイデア”をどんどん育てていきましょう。
さて、いかがでしたか?ぜひ、みなさんの実践を聞かせてくださいね♬
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