意外かもしれませんが
AI時代の到来により読字の重要性が
驚くほど高まっています。
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読む能力を高めることで、
AIとの共存がより円滑になるのです。
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今日は元速読講師であり
現在はAI講師という立場から
このAI時代に、読書(読字)する
メリットを5つご紹介します。
この文章を書いた人
今日の記事は私のバックグラウンドが必要かと思いますのでお伝えしておきます。私は、元速読講師であり4年間「読む」ことのプロとして活動していました。そして、現在は新潟県新潟市で10代〜80代の方々にパソコンを教える教室を経営しながら、オンラインや企業でAIの活用についてお伝えしているAI講師としても活動しています。
以前の私は、とにかく本や文字を読むのが苦手で、このままではマズい!と思ったことから、自分自身の読書能力の向上と、自信を持つために速読講師になりました。速読講師時代には、読むことの意義や、読書が影響する脳の仕組み、人が理解に至る認知の能力などを4年間言語化し続けてきました。
現在はその成果をもとに、この5月より「AIと人間の共存」に舵を切りましたので、この記事を書いています。
AI時代の到来で高まる読字の重要性
僕の記憶が確かならば、このAIブームは約2年半前の11月30日に ChatGPT(チャットジーピーティ)が公開されたことから爆発的に始まりました。AIの世界に革命を起こした驚異のテクノロジー、それがChatGPTです。 人間のように自然な会話ができる画期的なAIです。 膨大なデータを学習し、様々な質問にかなりの精度で答えることができます。
ChatGPTの特徴は、単なる情報検索ではなく、文脈を理解して応答できること。 あなたとの対話を通じて、より適切な回答を導き出すことができる点です。元々ChatGPTは検索することができなかったのですが、今は情報を検索して最新情報についても回答ができるようになっています。
また、文章の作成や要約、コードの生成など、多岐にわたる仕事をこなすことが可能です。 教育や仕事、日常生活など、様々な場面でChatGPTの活用が広がっています。
そして、意外だったのはこのAIブームの火付け役ChatGPTが「言語モデル」だったということです。
もちろん、この前から驚きのAIが出始めていました。例えば、画像生成AIの Midjourney は2022年7月ごろから注目を集めていました。ですが、英語で指示を与えるという「言語の壁」が邪魔をしてなかなか爆発的な普及には至らなかったのです。
そこに、翻訳もこなせる「言語モデル」と呼ばれる ChatGPT が出現したことで、全世界の「言語の壁」という垣根が一気に低いものとなりました。AIが文章を生成することになり、数千文字をわずか1分足らずで生み出すようになりました。その結果 ChatGPT 出現前とは比べ物にならないくらいの文章が生み出される世界になりました。よって「読む」機会がかつてないほど増え、その重要性が高まってきたのです。
AI時代の「読字」メリット5選
では、AI時代に「読む」ことを高めるメリットとはなんでしょうか?ここでは本を読む「読書」に限らず、字を読む「読字」に注目してそのメリットを5つお伝えします。
自己解決能力の向上
パソコン教室を7年ほどやっています。生徒さんの成長を見守る中で、本を適切に読める人と読めない人の間には驚くべき理解力の差が生まれてきます。
ちなみに、教室に来られたほとんどの方が最初「本が読めていません」。これは字が読めないのではなく、重要なポイントを読み落としているんですね。例えば、ワープロソフトのワード。このワードで表を作成する際には、マウスを合わせた場所によって、マウスカーソル(矢印)の形が約9種類に変化します。
表の中でだけでも9種類!ですよ。
注意力のある方でも、ここは僕が「9種類もあるんですよ、矢印の形に注目してくださいね」と言わない限り、見落としているんです。そうして、徐々に着目するポイントがわかってくると、生徒さんには「文章を読んで行動を起こす」という「自己解決能力」が備わってきます。
実際のところ、私がパソコンの操作を誰かに習ってきたことは、ほとんどありません。読んで解決してきたのです。膨大な時間がかかりましたが。
でも、もしあなたが「読む」ことにより目の前の課題を解決できる、という自信がつけばあらゆることを解決していけるようになります。パソコン講師としての私の役割は、目の前の生徒さんが日々増え続けるテクノロジー的な課題を「自分自身の力で自己解決」していけるようにすること。つまり私が不要になることが私の役割です。
共感力と想像力の源泉
「AIの書く文章は面白くない」とよく言われます。
いいですね、それはあなたが感性をつかえている証拠です。逆に、小説などを読んで「この一文に魂を揺さぶられた」という感覚も、あなたが感性をつかえている証拠です。
その一文や、言い回しに違和感を感じたり、共感をしてみたり。それは、数読むことで一瞬一瞬の自分の心の機微を感じ取れるようになります。「あぁ、この一文に今自分は感動したんだな」とか「この一文は面白さがない」とか、活字と心の動きを細かく感じ取れるようになると、共感力が磨かれます。
それは、新型コロナ騒動の4年間で人が失いかけた、人とのコミュニケーションを取り戻すための力ですし、文字ベースで仕事をする仲間と文章で心を通い合わせるための重要な要素になります。
また、僕は画像生成AIを好んで使いますが、現代の画像生成AIは「言葉(テキスト:TeXT)を(to)画像(イメージ:IMaGe)」に変換するTXT2IMG(テキスト トゥ イメージ)という方法が主流です。言葉から映像を思い描く技術は、繰り返せば繰り返すほど強力になっていきます。
そして、画像生成AIをうまく使いこなせる人は、同時に言葉でその絵を表現する能力も高くなっていくのです。人はイメージできるものは必ず実現できる、と言われます。想像力とそれを言語化する力、それを両輪として磨いていくことは、このAI時代に夢を実現するスピードを圧倒的に加速する力となります。
自分を知るための道具
怒りやイラ立ち、不安、というストレスがどこからくるかご存知でしょうか?
それは、あなたの中にある「正義」と外界のギャップから生まれます。あなたが「時間を守る人」であったとき、目の前の時間を守らない子供や、友人を見た時に「怒りやイラ立ち」を覚えます。
現代多くの人が「(私がこんなにも大切にしている)時間を守る」をどうして相手が守れないのか?と通常は相手を責めることにエネルギーを割いています。でも、それはあなたが当たり前のようにそれをこなすことができる「才能」かもしれませんし、あなたの「正義」というルールブックを少し書き換えてあげることによって、目の前の人を理解することができるかもしれません。
「才能」というのは、自分がそれを「才能」だと認知しないと使えないんですよね。「才能」を「欠点」だと思っているうちは、それを才能として使うことはできません。
ほら、映画なんかで主人公が自分の特異体質をずっと嫌っているうちは、それは「欠点」でしかありませんが、その活かし方が分かった瞬間「才能」になり、ヒーローやヒロインになるのです。
あなたの中にも「使い方のわからない欠点」がありませんか?それを見つめて、「才能」に変えるためには自分を知る必要があります。例えば「面倒くさがり」は欠点ですが、「面倒くささを誰よりも感じられる感性」は時短開発スキルの才能です。
それを、ChatGPT のような言語モデルは、「面倒くさがりのメリットは?」と聞くことで新たな視点をプレゼントしてくれます。「読む」ということは、そんな自分をよりよく知るための手段になるんです。
ダメなところに自信が立つこと
僕の場合は「本が読めない」という「ダメなところ」がありました。そのおかげで「本を読めない」人が本を読んだ時に、何が得られるのか?を言語化することができるようになりました。
その結果、「本が読めない→本が読める」ようになった、という自信とともに「本が読めない人が本を読めるようになるとどうなるか?」というプロセスの経験を、伝えられるようになりました。これは、もともと当たり前のように本が読める人には決して得られない経験です。
そして、同じようにあなたが本を読めない人であるならば、同じような経験が得られるかもしれませんし、あなたの「読めない」は僕とは違う理由である可能性もあります。その場合は「あなたにしか得られない経験」が手に入ります。
そして、AI時代はAIがすべてを「できること」に変えていきます。
「読めない」を「AIが音声で読み上げる」に変えますし、「絵が描けない」を「AIが絵を描く」に変えていきます。つまり、「できること」の価値は恐ろしい勢いで意味を失っていきます。
むしろ「できないこと」を「乗り越える経験」か「AIでできることに転嫁した経験」が、あなたの自信になっていきます。「できないこと」を「才能」だと言語化し、それを読んで「あぁ、まさに私の感じているのはそういうことなんだ!」と自分を知ること、そこには「読む」が必要で、結果的に自分の「ダメなところほど才能」であるという自信が育まれていきます。
記憶力が高まる「記憶の足場」
僕たちが文章を「読む」と、脳内にある既存の「経験」との結びつきが生まれます。同じことを別の言葉で表現するのを見たときに、自分にとってわかりやすいのか?わかりにくいのか?
もしも、それが自分にとってわかりやすい場合は、自分がとある対象について語るときの「言語表現」が増えます。
たとえば、リンゴは「赤くて丸い果物」という表現と「すっぱくてジューシー」であるという表現の2つの方向から、リンゴにたどり着くことができます。そして、「すっぱくてジューシー」はグレープフルーツやレモンにもつながっています。
その結果、あなたの頭の中には言葉と映像のネットワークが構築されていきます。
そして、一つ文章を読むごとに言葉と映像の脳内ネットワークは網目がどんどん密になっていき、どこのどのキーワードや画像を見ても、あなたが行きたい知識や記憶にたどり着くための入り口になります。これを僕は「記憶の足場」と呼んでいます。
記憶とは、「記銘」「保持(貯蔵)」「想起」という3つのプロセスがあります。
記憶の足場は、自分にとって必要な情報として認めさせる「記銘」のフィルターをより多くすることができます。いわゆる「興味」というヤツです。
そして、足場があることによって記憶は保持される確率が高くなります。イメージとしては脳内の記憶空間に対象の記憶がぼんやりと浮かんでいる、離れ小島のようなものだとしましょう。その小島にたどりつく方法が、いくつもあればその島(記憶)はその存在を認められています。これが、「保持(貯蔵)」です。
ところが、だれもその島にたどり着くことができず、ルートが一切断たれた場合はその島は存在しないも等しく、記憶から消されていきます。そして、足場が張り巡らされているということは、思い出すためのルートが沢山あるということです。一つの方法で思い出せなくても、別の方法で思い出すことができますので、「想起(思い出す)」の力も増えていきます。
よって「読む」ということを続けると、記憶力はどんどん増していきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今日は、AI時代に「読む」ことのメリット5選として、ChatGPT が変えた AI の世界と、それによって「読む」ことの価値が以前にもまして重要になってきたというお話でした。
✅自己解決能力の向上
✅共感力と想像力の源泉
✅自分を知るための道具
✅ダメなところに自信が立つ
✅記憶力が高まる「記憶の足場」
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