2022年のChatGPTの出現から
僕たちの社会は大きく変わりました。
異なる文化や分野が交わり
まさに風の時代の象徴とされる
調和や統合の現象を目の当たりにしています。
今日は、そんな調和を紡ぐ
AIと言葉のお話です。
AI時代の幕開け:多様な文化との融合
AI時代とは、人工知能の進歩によって異なる分野や文化が融合し、新たなコミュニケーションの機会が広がる時代です。
たとえば、僕のインスタには海外のAIアートを楽しむ友人たちからメッセージが届きます。僕は、英語はソフトウェアエンジニア時代に大量の英語で書かれたマニュアルや開発文書をよんだことから、なんとなく読めます。ところが、書くとなると全くわかりません。そんな中で、彼や彼女たちとのコミュニケーションは英語でやっています。
そう、ChatGPT に翻訳をお願いしているんです。もちろん DeepL や Google 翻訳という翻訳ツールもあります。それでも ChatGPT を使う理由は、どんな画像を投稿してこんなコメントをもらった、という文脈を AI に理解してもらった上で回答を書けるから、よりニュアンスが伝わりやすい文章が書けるからです。
こうして ChatGPT のようなテキストAIが出現することで、異なるバックグラウンドを持つ人々や組織が協力し、新しい可能性を探求する機会が提供されました。しかし、この時代において、言葉の力は一段と重要になりました。
言葉の力:コミュニケーションの新たな基盤
実は、ChatGPT の出現は僕にとっては驚きでした。まさか、文章を入力して文章を返してくる AI がこれほどまでに強力だとは思わなかったからです。写真を見せたら、その内容を説明してくれるとか、音声で喋りかけたら、返事してくれるとか、そういうものがもっと進化すると思っていたんです。
言葉は、コミュニケーションの基盤です。でも、この何十年も言葉が「飾り」のように使われてきたような気がしています。
わたしはアラフィフです。そんな僕たちが子供の頃は、大人は「難しい言葉を使う人」でした。難しい言葉を使う人が偉い時代がありました。でも、今はそんなことないですよね。相手にわかる言葉を使える人の方が、優れた人だと感じます。
この歳になって思うのは、当時の大人もニュースの言葉の半分も理解できていない人がたくさんいたんじゃないか?ということです。いわゆる世間体を大切にしてきた時代ですから、「分からない」ということはきっと恥ずかしかったんじゃないかと思います。だから「現代用語の基礎知識」や「知恵蔵」といった本が飛ぶように売れていたんだと思います。
ところが、ここにきて「難しい言葉」ではなく、言葉の深さや、そこに込められた想い、音の役割を伝えてくれる人が増えました。
たとえば、ひすいこたろうさんと SHOGEN さんの共著「今日、誰のために生きる」でも、ペンキ画家 SHOGEN さんが、そのペンキ画のルーツであるアフリカ ブンジュ村で、『あいさつは「とりあえず言うもの」ではないんです』と学んだと言います。そして、そのブンジュ村はかつての日本人からそうした考え方を学びました。素晴らしい本ですので、ぜひ一度お手に取られるといいと感じます。
AIを通じて、大量に文書をつくれる時代になったからこそ、僕らが紡ぎ出す言葉がいかに大切かを感じることができるようになってきました。
違和感を超えた対話:AIとの新しいコミュニケーションスタイル
人と話していて、違和感を感じつつも、相手を傷つけないように、または関係性を損なわないように、違和感を黙って受け入れたことはありませんか?
本来は、そこがあなたが大切にしている信念や、価値観の部分です。ところが、相手との衝突を避けるあまり自分が大切にしている価値観を押し殺して、時には「感じなかったこと」にして過ごしています。これが進んでいくと、かつての僕のような「なにも感じられない人」ができあがります。
別に自分のやりたいことがあるわけじゃない。どうしたらいいかを他人に委ねる。どうしたらいいですか?と答えを求める。そんな自分のない人間ができあがります。
しかし、真の調和は衝突や異なる意見の中から生まれます。でも、衝突は怖いですよね。まるで人格を否定されたかのように感じてしまうから。
だから、自分の価値観や表現をさぐるために、僕は ChatGPT の力を借ります。ChatGPT の回答には「そうじゃないんだよな〜」とか、「そうそう!」と思うことができます。そして、それに異論を唱えても、お互いに気分を害することはありません。なにせ、相手は AI ですから。
その上で、伝えたいことを相手を傷つけないように表現する方法も、学ぶことができます。人との調和をしていくために、自分の中で自分の心の中の調和をAIを通じて保つんです。
AI時代に必要なスキル:読解力と表現力の重要性
むかしは、読み書きそろばん、と言われたように、読む・書く・計算するスキルが大切だと言われました。今もそれは変わらないけど、計算は単純な計算ではなく、IT技術を組み合わせる能力に変わってきたと感じます。
そして、「読む」と「書く」は自分の脳内と、相手の脳やAIとを繋ぐ通信路の役割をしているので、ここは相変わらず重要な役割を持っています。
意外にも ChatGPT が出てしまったことで、僕たちの文書に触れる時間は以前にも増して増えることになりました。以前、計測したことがありますが ChatGPT3.5 が文章を吐き出すスピードは1分間に3000文字ぐらいのスピードでした。これは、日本人の平均読字スピード500文字の約6倍です。
そして、ChatGPT ヘの命令を文章で入れるとしたら、今の時代の書きは「タイピング」と言うことになります。もちろん音声入力もできますが、細かな指示や考えて入力したい人にはタイピングが速い方がいいのは容易に想像が付きます。ちなみに、最近の中高生の平均だと大体 160〜170文字だと言われています。手書きのスピードはおよそ 400文字。せめてこのくらいになると、AIとのコミュニケーションは格段にスムーズになります。
よかったら拙著 マインドフルネスタイピング(Amazonへのリンク)も読んでみてください。
僕にとって、AIの話と、速読(読書・言葉)の話、そしてタイピングの話はすべて繋がっています。だから、今も速読スクールのインストラクターをやりながら、パソコンの基礎を教える教室、そして AI の活用スクールをやっています。
「読む」が苦手な人は、全国対応の Zoom レッスンもやっている楽読をチェックしてみてください。👇
まとめ AIとの調和:風の時代の新たな展望
今日は、風の時代を象徴するキーワード「調和」について、なぜこの時代にAIがあるのか、そしてなぜここまで私たちは言葉をおざなりにしてきたのか、そして今からどう調和していくのか?という点について、ご紹介しました。
AIは僕たちが忘れてきたものを、もう一度取り戻すために生まれたんだと感じています。
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