ハリーポッターシリーズのような
タイトルで始まりました今日のブログ(笑)
21歳2か月で八冠をすべて獲得した
将棋界の超新星、藤井聡太さんの秘密は
AIと共に研究を進めてきたことだといいます
人の新たな進化を開く
創造性とAIのお話です
AIとランダム性の驚くべき関係
ランダム、つまり「でたらめ」と聞くと、多くの人はあまりいい印象はしないでしょう。
私たちの生活の中では、ランダムな出来事は時に混乱のタネとなりますが、同時に新しい発見やアイデアのきっかけとなることもあります。
では、この「でたらめ」がどのように創造性のモトになるのでしょうか?
生物の進化にたびたび起こる「突然変異」は、種のが自然環境に適応したり進化する際の大切な鍵です。突然変異は、遺伝子のランダムな変化であり、新しい特性や能力を生物にもたらします。つまり、この「自然のランダム性」は、生物界の多様性と複雑さを生み出す原動力になっているんです。
では、最近僕が注目しているAIの世界ではどうでしょう?
AIはランダム性を利用して、従来の方法では考えられなかった新しいパターンや解決策を発見します。AIは、ランダムなパターンを分析し、予測不可能な結果を生み出してきます。
例えば、将棋のAIが見せる驚くべき手の一つ一つは、過去の人間のプレイヤーが試みたことのない新しい戦略を示しています。このように、AIにおけるランダム性は、予測不可能であると同時に、新しい発見や創造的なアプローチの源泉となっているのです。
将棋界の変革者、藤井聡太
ランダム性という「でたらめ」が、どのようにして革新の種になるのか。その答えの一つを、将棋界の若き天才、藤井聡太さんの対局から見ることができます。
藤井聡太さんが登場してから、将棋界はまさに変革の時代を迎えました。彼のゲームは、AIの力を借りて、従来の枠を超えた戦略と手法で、ファンや専門家を驚かせてきました。
では、藤井さんがどのようにしてAIと「でたらめ」の力を活用し、伝統あるゲームに新しい息吹を吹き込んでいるのでしょうか?
- AIとの新しい関係:
- 藤井さんは、AIを活用して、従来のプレイヤーが見過ごしてきた手法や戦術を発見しました。彼のプレイスタイルは、AIが提案するランダムで革新的な手の選択を積極的に取り入れています。
- 伝統を打ち破る戦術:
- これまでの将棋界には見られなかった新しい手法を用いることで、藤井さんは対戦相手を圧倒してきました。彼のゲームは、予測不可能な展開が多く、これが彼の戦術の鍵となっています。
- 若き天才の影響:
- 藤井聡太さんのプレイスタイルは、他の若手プレイヤーにも大きな影響を与え、将棋界全体に新しい風を吹き込んでいます。
藤井聡太さんの例を通じて、私たちはAIが「でたらめ」なランダム性をいかにして創造的な力に変えるかを見ることができます。彼のゲームは、AIがもたらす新しい可能性の具体例であり、将棋の未来に大きな影響を与えています。
画像生成AIの「ガチャ」現象
こんな風に最近、画像生成AIで遊びまくっている私ですが、画像生成AIには「ガチャ」と呼ばれる現象があります。こんな絵が欲しい!という命令(プロンプトと言います)をするんですが、こういう絵が出るだろうな~、という予想をはるかに超えた画像が生まれるときがあります。
つい最近インスタにアップした以下の画像も、そんなランダム性の産物です。テーマは「炎の精霊」だったので、炎が出ることはわかっていましたし、背景に宇宙の爆発をイメージしてほしいとも伝えていました。
そんな中出てきたのは、炎のハート。これが生成されたのは意外でしたが、これっていいよね!と思えたので、今回のアート作品として、インスタ投稿したのです。
僕がインスタにアップしている画像は、Stable Diffusion(ステーブルディフュージョン)という画像生成AIで100枚単位で作成しています。「ガチャ」という名前の通り、その100枚の中にはある程度のランダムさをもって、様々な画像が生成されます。
これは、AIの特性のようにも見えるかもしれませんが、壁のシミなどからアートのヒントを得るという話は昔からよく聞く話です。これを心理学では「パレイドリア(Pareidolia)」と呼びます。
パレイドリアは、無作為な刺激(例えば、雲の形、岩の模様、壁のシミなど)の中に明確な形や意味のあるもの(例えば、顔や動物の形、物語的なシーンなど)を認識する人間の傾向を指します。
創造性は人間だけの特性だ、という人もいますが僕は、このランダム性をもって AI が創造性を発揮することがあると思っています。ただ、AIにとって100枚の画像はどれも同じ100枚の画像です。そこに、エモさを感じたり、これはいい!と言わしめてみたり、渾身の1枚ともいえる1枚に出会ったときにそれを選び取れる「選択」は人にしかできない創造的な活動だと思っています。
藤井聡太さんも、そんなAIとの協業であの成果を勝ち取ったのだと感じます。
まとめ:ランダム性が拓く新しい創造性
このように、ランダム性によって生じる予測不可能な出来事は、新たな知見やアイデアの源泉になり得ます。
例えば、AIが生成するランダムなデータやパターンから、未知の現象を発見したり、新しい問題解決の方法を考案したりすることがあります。この一年、科学界でも驚くような発見がいくつもなされました。そこに ChatGPT の存在があったのでは、と僕は想像しています。
それは、人間が無意識下でブレーキをかけてしまう制約を、AIは乗り越えてしまうからだと感じています。炎のハートや、藤井聡太さんの逆転を支える一手は、まさにそんな「人の無意識が持つ制約」を飛び越えた先にあります。
ChatGPT を初期のころから使用し、汎用的な高い精度の命令を出せる「深津式プロンプト」の考案者 深津貴之さんは、最終的に人間に残るのは「決めること」と「責任を取ること」だけだといいます。
(サンマーク出版:「ChatGPT vs 未来のない仕事をする人たち」より)
この考察は、僕がこの1年 ChatGPT や画像生成AIを使ってきた知見とも一致していて、特に画像生成AIにこの数カ月をコミットしてきて分かったお話を、16日のセミナーでお伝えしたいと思います。
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