金沢競馬場の消灯タイマー設定ミス問題
騎手2名がケガ、競走馬一頭が
安楽死というニュース
午後7時10分に消灯タイマー設定
していたつもりが17時10分に設定と
いう認識ミスの問題だ。
こういうのって心が痛い。
今日はヒトを責めない優しい社会の話。
目次
何が起きたのか?
2023年11月19日に金沢競馬場で、レース中に照明が突然消える事故が発生しました。
これは照明を消すタイマーの設定ミスが原因で、本来なら全てのレースが終了した午後7時10分に設定すべきタイマーを、担当者が誤って午後5時10分に設定してしまったためです。
この影響で3人の騎手が落馬し、そのうち2人が救急搬送されましたが、搬送時には意識があり、生命に別状はないとされています。一方骨折した馬は安楽死されました。
この事故を受けて、競馬場は今後タイマーを使用せず、2人の職員が手動で消灯することにしました。また、事故が起きた第8レースおよびその後のレースは中止となり馬券は全額払い戻しされました
ChatGPT に上記のニュースを集めてきてもらったわけですが。ああ、人為的ミスとして片付けられたのね、というなんともモヤモヤを感じる話です。
想像力が足りない?
この事故でのタイマー設定ミスは、担当者が午後7時(19時)と設定すべきところを誤って午後5時(17時)と設定してしまったからでしょう。
こういった単純な数字の誤入力は、特に繁忙時や注意力が散漫な状況で起こりやすいヒューマンエラー。それによって、レース中に照明が消えるという予期せぬ事故につながったわけです。
おそらく担当者は、相当に責められたか、今も自分の認識の甘さに深い後悔をしていると思います。再発防止会議という場は設けられるでしょうが、その場所は担当者にとっては針の筵(むしろ)です。「レース中の消灯」が起きると、人命や馬の命が失われるという事態につながるというのは、担当者としては意識したこともなかったかもしれません。
意識したことがなければ、考えたことがなければ「なぜそこまで頭が回らなかったんだ!」と責められたところで対処はできません。
12時間制と24時間制
そもそも、12時間制というのがヒューマンエラーを絶対に増やしていると思っているので、元ソフトウェアエンジニアとしては嫌いなのですが、12時間制と24時間制には以下のような歴史的な経緯があるそう。
12時間制の起源:12時間制は古代エジプトに起源を持ちます。エジプト人は、太陽の動きを基にした10時間制を用いていましたが、夜間に星座の動きを追うことで、さらに12時間制を導入しました。このシステムは、後に古代ギリシャ、ローマを通じてヨーロッパに広まり、今日に至っています。
24時間制の導入:24時間制は古代メソポタミアで発祥したとされています。彼らは天文学的な観測に基づいて、一日を24等分しました。この考え方は、やはり古代エジプト、ギリシャ、ローマを経て普及しました。
現代の混在:現代においては、多くの国で12時間制が日常生活で広く使用されています。これは、12時間制が日中と夜間を分けるのに直感的であり、日常生活における時間の把握が容易だからです。一方、24時間制は軍事、科学、航空、鉄道などの分野で好んで使用され、国際的な標準としても広く受け入れられています。
ふむ、なるほど。なるほどとは思うけど…。このミスが起こりやすい仕組みなんとかならんもんですかね。他にもいっぱいあるよね、西暦と和暦の問題とか、西暦の上2桁の省略とか。
再発防止策
この事故を受けて、競馬場は今後タイマーを使用せず、2人の職員が手動で消灯することにしました。
個人的には、二重チェックという再発防止が施されたのは、評価できると感じました。ただ、こういうのってだんだん形だけになっていく形骸化が少し怖いな、と。そして、こういうのです。
それ、再発防止って言わないからね。ただの反省だし、なんだったら反省もしてないでしょ?この針の筵(むしろ)をただ切り抜けたいだけだから。(僕にも経験があります)
で、AI的にはどうなのよ
針のむしろにも乗らないで、淡々と解決策を提示してくれる、ChatGPT 君に聞いてみました。
自動化とAIによる監視:照明システムを完全に自動化し、AIを用いてレースのスケジュールと照明の状態を監視します。AIはレースの進行をリアルタイムで把握し、照明が必要な時にのみ点灯させるように制御できます。
予測分析:AIを使用して、レースの開催パターンや照明使用の履歴データから学習し、最適な照明計画を自動的に作成します。これにより、人間の手による設定ミスのリスクを減らすことができます。
アラートシステムの組み込み:照明が計画外に消灯する前に、AIがアラートを発するシステムを設けます。これにより、スタッフが迅速に対応できるようになります。
リアルタイムのフィードバックと調整:AIはレース中の照明の必要性をリアルタイムで評価し、必要に応じて照明レベルを自動的に調整します。
いや、わかるよ言いたいことは。でも、今はコストの問題だったり時間だったりでかけらんなかったりするよね?
マニュアルによる二重チェック: タイマー設定には必ず二人のスタッフが関わり、一人が設定し、もう一人が確認します。これにより、単純なミスを防ぐことができます。
設定の確認アラーム: タイマー設定後、照明が消える予定時刻の少し前にアラームが鳴るようにします。これにより、誤った設定があれば、直前に修正する機会が得られます。
トレーニングと教育の強化: スタッフに対する定期的なトレーニングを実施し、照明システムの操作に関する知識と意識を高めます。
プロセスの文書化: タイマー設定の手順を明確に文書化し、全てのスタッフが同じ手順に従うようにします。
うんうん、タイマーではないけど今回の対策は二重チェックを採用したよね。君が指摘してくれた1番目の解決法も二重チェックだから同じような感じだね。ところで、今回の二重チェックはAIとしてどう評価してる?
今回の再発防止策、すなわちタイマーを使用せずに2人の職員が手動で照明を消灯するという対策をAIの視点から評価すると、以下の要点が挙げられます:
人的ミスの減少:タイマー設定ミスを避けるために、人的介入を増やすことは直接的な解決策です。2人のスタッフが関わることで、一方がもう一方のミスを発見しやすくなります。
単純化されたプロセス:タイマー設定を省略することで、プロセスが単純化され、操作ミスの可能性が減少します。
コミュニケーションと協力の促進:2人で作業することで、コミュニケーションとチームワークが促進されます。これはミスを防ぐうえで効果的です。
柔軟性の向上:手動操作では、状況に応じて臨機応変に対応できます。例えば、レースが遅延した場合でも迅速に対応できます。
ただし、このアプローチには限界もあります:
人的リソースの必要性:常に2人のスタッフが必要となるため、人件費が増加する可能性があります。
人的エラーの可能性:人が関わる限り、エラーの可能性はゼロにはなりません。
スケーラビリティの欠如:将来的に照明システムが複雑化したり、規模が拡大したりすると、この手動アプローチの限界が露呈する可能性があります。
総合的に見ると、この再発防止策は短期的には効果的な解決策と言えますが、長期的な視点や、技術の進化を考慮すると、さらなる改善の余地があると評価できます。将来的には、より自動化されたシステムと人間の監視を組み合わせることで、安全性と効率性をさらに高めることが可能です。
なるほど。
まとめ
コトが起こった時の再発防止という場は、気が重いものです。人を責めるのが目的ではない、とわかっていてもどうしても人がやること。自分は責任を取りたくない、自分の責任ではないと思いたいから、どうしても責めてしまうのです。
だからこそ、こういう場面は、AIが強いですね。
冷静な視点で、意見をもらえます。それでも、提案された解決策を選ぶのは「あなた」の仕事です。最終的に人の仕事は、選ぶことと決めることと言われます。自分の軸をもって、自信をもって選べる思考力と直感を鍛えていきましょう。
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