2022年11月のChatGPTリリースから
1年半。世界の学習法がガラリと変わった
ㅤㅤ
「熟練した先人から学ぶ」というのが
ほぼなくなった、と感じている
ㅤㅤ
ちょっとだけ前を走っている人がいて
あなたも「走りながら学習」する姿勢が
求められている。
ㅤㅤ
今日は生成AI時代の新学習法として
「走りながら学習」というテーマ
についてご紹介します。
一を聞いて十を知る:優れた理解力を持つために
「一を聞いて十を知る」という言葉は、優れた理解力や洞察力を持つ人を評価する際によく使われます。この言葉の意味は、少しの情報を得ただけで、その背後にある多くのことを理解できる能力を指します。これは、単に知識が豊富であるだけでなく、情報を迅速かつ正確に分析し、関連する知識や経験と結びつける能力を差しています。
例えば、本を読んで「つまらない」と感じる人は、この能力がまだ不十分なのかもしれません。
僕の経験上 40冊あたりを超えたぐらいから、どの本を読んでも「凄いことが書いてあった!」と思えるようになった経験があります。以前に読んだ本のシーンを思い出したり、自分の経験と結びつくようになりました。
だから、年間300冊を超えるような読書家が見えている世界はきっともっと、十を知るどころではない世界が広がっているのだと感じます。
凄いとわかる凄さ:技術の真価を見極める
先日、企業研修の講師を務めさせていただきました。内容は画像生成AIを中心とした内容のものでしたが、現在この分野のハブ(中心となる)技術として、ChatGPT をどう使えるか?というのが一つの能力となっています。その研修の中でもあらゆることに私は ChatGPT を使いました。
たとえば「フォーマット(形式)を変換」するのに ChatGPT を使っています。パソコンやスマホなどあらゆる機器で文章を扱うための共通フォーマット PDF は便利ですが、画像の形式というのをよく知らない人はときに PDF に写真を入れてくる場合があります。
LINEでたった1枚の写真を共有したいだけなのに、PDFに入れるとそれを受け取った人は、PDFをわざわざ開いて確認する必要があります。これが、PNGやJPGという写真形式ならば、LINEのチャットの流れでそのまま表示されるので「開く」という手間が削減されます。
こんなときに、ChatGPTに変換をお願いします。
こんなことを、お見せしながら講座をやると「先生、今のってどうやってやるんですか?」と質問が飛んできます。この生徒さんは、この変換の手間を知っているんですね。
従来は「専用のツールを使って PDF を開いてPNG にエクスポート」などの手間が必要だったから、少なくとも1分以上は時間が必要。それが、ものの10秒ほどでできるこの方法は「凄い」とわかるのです。
この質問をくださった方が、そう言った苦労をされてきたのだとすぐにわかりました。なにかを純粋に「凄い」と感じられることは苦労をしてきた証拠。それがわかることって「凄い」のです。これが、実は「一を聞いて十を知る」の十に含まれる「経験」なのです。
ChatGPT 式「走りながら学習」のやり方
一夜にして業界トップが入れ替わる世界
生成AI業界では毎日のように、新しいツールが出てきます。そして、一夜にして業界のトップが入れ替わるということが起きています。
たとえば、つい先日 Luma の Dream MACHINE という動画生成AIが話題をさらいました。なぜなら、以下のレベルの動画が誰もが言葉一つで作れるようになったからです。先日までは、OpenAI の Sora という動画生成AIがその話題の中心にいました。ところが、Sora は現在一部の人だけが使える状態で、その他多くの人は触ることすらできないのが現状です。
かたや Dream MACHINE は、発表されたその日から月に30本の動画を誰でもが無料で試すことができる状態で公開されました。このクオリティの動画を月に30本も無料で試せるのは、驚異的なことです。
これまでの生成AIサービスの状況を見ていると、初期ユーザーほど十分な検証期間を得られ、そのサービスでの存在感を示していけるような状況です。慎重派の人はサービスが完全有料化されて、十分な検証ができず完全に置いていかれる状況が見て取れます。
とは言え、リリースされたばかりのサービスは「これが一体何に使えるのだろう?」と応用が見えなかったり、凄いのは分かったけどそのサービスの勘所がわからなくて、十分に能力を引き出せないことがほとんどです。
「走りながら学習」 のススメ
このような時代の流れの早い時には、基礎を固めている時間も勿体無いですし、応用力は後からついてくるというのも時間感覚的に悠長なことを言ってられません。そこでおすすめなのが、ChatGPT を使った「走りながら学習」です。
これは、主に2つのフェーズからなります。
① 公式ページ(情報)から使用方法を学び、使用方法のコツを教えてもらう
② どんな場面で活かせますか?と応用方法を聞いてみる
その場で、AIが学習しあなたのために噛み砕いた説明をしてくれるから、その場ですぐに行動ができてしまう。これが「走りながら学習」です。2000年公開の映画マトリックスで主人公の一人トリニティが、脳内に瞬時にヘリコプターの操縦方法をダウンロードして、その場でヘリコプターを運転してしまう!そんな衝撃の世界が、もう今ここにあります。
① 公式ページ(情報)から使用方法を学び、使用方法のコツを教えてもらう
ここでは、Luma Dream MACHINE で使い方をご紹介しましょう。大概、公式情報から使用方法に関する説明があるものです。(https://lumaai.notion.site/FAQ-and-Prompt-Guide-Luma-Dream-Machine-f7bd5f77478c4994aa692aa58b063ef3)
公式のプロンプトガイドを全コピーします。ChatGPT 4o には、ウェブブラウジングの機能がありますが、ChatGPT からの参照をブロックしているケースもあるので、コピー&ペーストで完璧を求めます。
そして、一言「プロンプトのコツは?」と聞くだけです。
すると懇切丁寧に教えてくれます。
② どんな場面で活かせますか?と応用方法を聞いてみる
学生時代の数学の授業で「sin/cos/tan なんて一体何に使うんですか?」と疑問を持ったこともあるでしょう?これが一体何の役に立つんだ?と思うと、学習する意欲も失せていきます。そこで、この技術が一体何に使えるのか?といったことを、あなたの身近な例で説明してもらえると、やる気も続くというものです。
そんな時の一言は「このサービスをどんな場面に活かせますか?」です。
自分にはマーケティングも動画編集も関係ない!という人も、その旨を伝えればOKです。無限の活用方法を提案してくれるのがAIの凄さです。
まとめ:生成AI時代に適応するための学習法
いかがでしたでしょうか?このところ、1週間単位で業界を牽引する技術が入れ替わっているような状況下です。そのような状況下で、これが本命!とこれから利用する技術を絞り込むのは難しい状況です。そこで、ご提案したいのが今日紹介したような「走りながら学習」です。
AIの助けを借りて、自分の理解を補足してもらったり、モチベーションアップを助けてもらったりする。往々にして、私たちは手段と目的を混同することがあります。技術の習得は目的のための手段だったはずなのに、いつの間にか習得をすることが目的にすり替わっていたりする。
AIはそんな目的と手段の混同を、手放すことができる強力なツールになり得ます。その分、私たちは習得した技術への強いこだわりすらも強制的に手放しさせられる心理的に痛いツールでもあるのですが…。そんな時は「本当の私は何がしたい?」と自分に問いを立ててみてはいかがでしょうか?
AIを通して、私たちが本当にやりたいこと求めていることを知る。そんな活動を進めています。
「構造読み解きセッション」やってます
ChatGPTデイリーハックと AICLASS Begins
現在、週に3日 朝30分の時間を使って、ChatGPT をはじめとする AI ツールの活用を日常に落とし込む「ChatGPT デイリーハック」という学びの場を提供しています(月額 3,300円)。私が ChatGPTをどんなふうに活用しているのか?AIの使い方に加え、画像生成AIや、検索AI、さらには音楽生成AIに至るまで、私だったらこう使うという視点で 30分を共に学び意見交換しています。
なにより、参加者の皆さんがどう使いたいのか?というのがわかるのも非常に学びになりますね。
興味のある方は、以下のLINE 公式アカウントから「デイリーハック詳細希望」とお知らせくださいね。
私がこの AI という革新的技術の世界につねにアンテナをはりつづけられるように、上記 ChatGPT デイリーハックとは別に、運営している Facebook のグループ「AICLASS Begins(アイクラスビギンズ)」があります。私自身のモチベーションのために運営しているので、このグループは完全無償提供しています。あなたの参加と反応が私の栄養源です。
その性質上、AI と共に暮らす(CLASS)という前向きな人に参加してほしいので、私からの招待制とさせていただいています。
このグループへの参加希望の方は、上記の LINE 公式アカウントから
コメント