「息子に聞くと『そんなこともわからないの?』
とすぐケンカになるんです」
パソコン教室をしているとこんな話を耳にします。
実は、ここには素人であるあなたと、
詳しい人である息子さんと、
僕たちプロである講師の違いがあります。
今日はこの3者の違いと、
それをAIによって克服する話です。
素人・詳しい人・プロとは?
まず初めに、素人、詳しい人、そしてプロの違いを見ていきます。
素人
素人は具象的な知識を持っています。
料理を例に取ると、素人はレシピ通りに麻婆豆腐だけを作ることができます。レシピがあるからこそ料理が作れる状態で、なぜ麻婆豆腐が美味しくなるのか、またその理由を他の料理に活用することは難しい状態です。
詳しい人
詳しい人は、素人よりも抽象度の高い世界で物事を理解しています。
料理で言えば、美味しい料理を作るための原則を理解しています。例えば、「酸味は甘味を引き立てる」、「肉は強火で一気に焼くとジューシーに仕上がる」など、レシピを超えた料理の原則を理解し、自由に料理を作ることができます。
ところが、それを素人に説明する段になるとうまく説明できない、という状態です。
プロ
プロは、自分が理解している抽象的な原則を他人に伝える能力を持っています。
料理教室の講師を思い浮かべてみてください。講師は、生徒がどのレベルの料理スキルを持っているかを見極め、それに合わせて料理の原則を具体的なレシピに落とし込んで教えます。
それぞれの違いは、どの程度抽象的な概念を理解し、それを具体的なものに変換することができるかという点にあります。
AIとは?
AI(Artificial Intelligence、人工知能)とは、人間のように学習したり、判断したり、問題を解決したりする能力を持つコンピュータシステムのことです。
ChatGPT をはじめとするテキスト生成AIの出現によって、1000時間とも10000時間とも言われる、プロへの入り口がグッと近くなりました。ChatGPT は今回のような各段階における人が、新しい知識を獲得し、それを他人と共有する能力を助けてくれます。
AIはどうやって素人・詳しい人・プロの違いを打ち破るのか?
AIは素人、詳しい人、そしてプロのそれぞれに対して適切なレベルで支援を提供します。
素人へのAIの支援
AIは、たとえばレシピを提供するだけでなく、料理が美味しくなる理由を説明し、その理由を他の料理にどう適用するかを示すこともできます。これにより、素人は料理の原則を学ぶことができ、自分で新しい料理を作り出す能力を身につけることができます。
詳しい人へのAIの支援
詳しい人に対しては、さらなる知識を提供するだけでなく、その知識をどのように他人に教えるかという新たなスキルを身につけるための支援を提供します。たとえば、AIは料理教室の講師になるためのテクニックや、生徒の理解度を把握する方法を教えてくれるでしょう。
プロへのAIの支援
そしてプロに対しては、AIは生徒のレベルや理解度を理解し、最適な方法で情報を提示することができます。これにより、プロはさらに効果的に知識を共有し、他人のスキルを向上させることができます。
具象と抽象の変換にAIを活用してみてはいかがでしょうか?
結論として、AIは素人、詳しい人、そしてプロのそれぞれにとって、非常に有用なツールです。
具象と抽象の変換にAIを活用してみてはいかがでしょうか?
それは、私たちが新しい知識を獲得し、それを他人と共有する能力を向上させるための強力な補助装置です。この進化するテクノロジーの力を利用することで、私たちの学習と理解のプロセスがより効率的かつ効果的になることでしょう。
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