パソコン選びの新基準!Copilot+ PCの驚きの5つの魅力

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私について

新潟県新潟市でパソコン教室の先生をしているジーニーと言います。

パソコン歴はそこそこ長くて、この世がウィンドウズとマックというパソコンが普及するまえから、パソコンを使っています。かれこれ40年ぐらい?(え?マジ?そんな歳とった?俺!?)

だから、技術はともかく歴史についてはいろいろ知っているつもりです。(ただの「知ったか」です)

あとは、10代から80代のおじいちゃん、おばあちゃんまでパソコンを教えているので、なるべく専門用語を使わないでお話ししたいと思います。

Copilot+ PC(コパイロットプラス ピーシー)とは?

さて、今日は 5/21 にウィンドウズを作っている会社マイクロソフトから、「Copilot+ PC(コパイロットプラス ピーシー)」という新しい「カテゴリ」のパソコンが発表になりました。このパソコン、今話題の ChatGPT(チャットジーピーティー)や画像生成AIなどに特化した、めちゃくちゃスゴいパソコンになりそうで、「パソコンの選び方」が大きく変わるんじゃないか?と予感しました。

今日は、以下のマイクロソフトの発表ページに基づいて解説してみたいと思います。

Copilot+ PC ここがスゴそう5つのポイント

新しい頭脳(シリコン)を手に入れてメチャクチャ速くなる?

iPhone や iPad を作っている Apple(アップル)社も、最近の製品では Apple Silicon(シリコン)という表現をしています。これは、パソコンにおける頭脳だと思ってください。

と思ったあなたはパソコンに詳しい人かもしれません。
でも、最近のパソコンはその用途に合わせて複数の脳を持っています。

たとえば、通常の作業をするときは CPU、グラフィック(絵など)に関する作業をするときは GPU、AI に関する作業をするときは NPU という部品を使っています。ちょうど、人間の脳が前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉などのように分かれていて、それぞれ思考や、感情、聴覚や視覚を司っているようなものです。

これまでは、CPU に強いメーカー(Intel インテルなど)があったり、GPU に強いメーカー(NVIDIA エヌビディアなど)があったりしたのを、繋いで連携させて複雑な処理をさせていたのです。でも、連携させるということは、どうしてもそこに情報のやりとりの無駄がでてきます。

そこで、CPU や GPU、NPU を一個にまとめた部品を作ったら効率がいいよね!というわけで、全部まとめた頭脳を「シリコン」と表現しているのです。

Copilot+ PC では、それぞれ高度に発達した脳を持つ、新しいシリコンを使用します。

長年ウィンドウズでは、Intel(インテル)や AMD(エーエムディー)という会社の頭脳を使っていましたが、Copilot+ PC ではまずは Qualcomm(クアルコム)という会社の Snapdragon(スナップドラゴン)というシリコンを使用します。

バッテリー(充電池)が余裕で一日持つ?


クアルコムのスナップドラゴンという名前に聞き覚えがあると言う人は、ちょっと電子機器に詳しい人かもしれません。

今回は、その Snapdragon シリーズの中から X Elite(エリート)と X Plus(プラス)という、2つの専用シリコンをウィンドウズ用に開発したようです。スマホで培った技術が、長時間のバッテリー駆動時間を可能にしているんでしょうね。

パソコンの中に保存しておいた動画を再生するならば 22時間再生しっぱなしでも大丈夫というバッテリーの持ちが自慢のようです。

AIのために「借り物」と「自前」2つの脳を使う

ジーニー

みなさんは、ChatGPT(チャットジーピーティ)を触ったことがあるでしょうか?

スマホから話しかけたり、質問をしたりすると、まるで人間のように言葉で回答したり絵を描いたりしてくれます。これは一見すると、自分のスマホがとても高性能のように見えますが、実は「AIが考える」のはインターネットの向こう側にある超強力なコンピュータがしてくれています。だから、インターネットに繋がっていないと ChatGPT は何もできないのです。

あなたが東京に住んでいるとして、「遺伝子に関する特別な調査」を依頼するときにはアメリカの研究所に試料を送り、その結果を送り返してもらう。そんなことが、現在の AI の世界では当たり前のように行われているんです。

この例えでいうと、東京がスマホで、アメリカがいわゆる「クラウド」と呼ばれるところです。でも、いちいちアメリカに送っていてはコストも時間もかかります。そこで、東京にも小さな研究所を作ればいい!という考えに行き着きます。

今回の Copilot+ PC では、「Azure クラウドで稼働する大規模言語モデル (LLM)」=「アメリカの研究所」 と「デバイス(パソコン)上の小規模言語モデル (SLM) 」=「東京の小さな研究所」の連携で、AIの処理が従来の20倍の性能になると言われているのです。とはいえ、東京の小さな研究所にも、専門の研究員さんが必要です。それが、新しいシリコンに入っている NPU(AI専用の脳部位)です。

「思い出し(Recall)」と「お絵描き支援(Cocreator)」と「画風の変換(Restyle)」

ジーニー

パソコン教室で先生をしていると、皆さんよく自分の作った資料を無くされるんですね💦そして行方不明。

そんなときに使えるのが Recall(リコール)という機能のようです。昨日見たアレ、あ〜一昨日だっけな?ぐらいの感覚で探せるようです。これは、先の例で言うところの「東京の研究所(笑)」で管理しているので、あなたの個人情報が外に漏れることはないそうです。

そして、お絵描き支援(Cocreator)。手書きの下手な絵でも、「言葉」と雰囲気でイケてる絵に仕上げてくれるのが、この機能です。なんと、ウィンドウズ標準のお絵描きアプリ「ペイント」に採用され、この機能も先の例えの「東京の研究所(笑)」でやってくれるので、無料で高速に動作します。

「ペイント」と言えば、おまけアプリの代名詞としてパソコンでお絵描きするならば別の「お絵描きアプリ」を入れるというのが常識でした。理由としては、背景と前景の絵を分離して描くためのレイヤー機能がなかったりしたのですが、最新の Windows11 のペイントではレイヤー機能があったり、ペンの太さを自由に決められたりと「おまけ」を大きく抜け出すような性能向上をしています、今回は AI によってそれがさらに便利になるようです。

そして、画風変換の Restyle。例えば、自分の撮った写真を油絵風にしたり、ファンタジー風にしたり、アニメ風にしてみたり。そんな機能も、インターネットに接続しないで使えるようです。

その他に、強化された Windows Studio として、「アイ コンタクト テレプロンプターは、画面を読みながらアイコンタクトを維持するのに役立ちます。」とあります。おそらく、画面の文章を読み上げると視線がカメラに向かないで読んでいるのがバレバレになるので、AIによって映る自分の姿の視線を補正してカメラ目線に見えるような補正がかかるのでしょう。(NVIDIA Broadcast にも同じような機能があります)

40ヶ国語を同時翻訳

ライブ キャプション は、PC から出力されるすべてのオーディオを、すべてのアプリケーションで、共通するひとつの英語字幕体験に変換し、リアルタイムで画面上に表示します。あらゆるアプリやビデオプラットフォームにおいて、40 種を超える言語のライブまたは録音済みの音声を、瞬時に、自動的に、さらにはオフライン状態でも英語字幕に翻訳できます。NPU を活用し、すべての Copilot+ PC で使用できるこの機能により、あなたの言葉を意図したとおりに伝えられるようになります。

英語に…と書いてあるのが気になる点ですが、もしも日本語にも瞬時に字幕に翻訳できるとしたらスゴいことです。

たとえば、夜中に発表がある海外の AI 関連ニュースの YouTube ライブを見ていても、その場ですぐに日本語字幕が表示されていくと言うことです。しかも、それはインターネットに繋がらないパソコンでも大丈夫で、海外に出張時に録音からの文字起こしも難なくできると言うことになります。

また、どんな風に表示されるかは分かりませんが、あらゆるアプリと書いてあるので、Zoom や各種のライブ、音楽なども字幕が出るかもしれませんね。

まさに言語の壁が一夜にして取り払われる体験ができるかもしれないと思うと、ワクワクします。

実はウィンドウズの世界では革命的なこと

シリコン(パソコンの頭脳)が変わると言うことは実はすごいことです。本当ならば、いままであった全てのアプリが、新しいシリコンの Copilot+ PC では動かなくなってもおかしくないことなのです。

たとえば、日本語しか読み書きできないあなたが、ある日突然、英語の世界に放り込まれるようなものです。(英語が得意な人も英語ができないと思ってお付き合いください😂)

英語がわからないので、通訳の人をお願いします。通訳の方が、本を訳しながら説明してくれたり、あなたの話し言葉を英語に翻訳したり、逆に英語を日本語に翻訳したり。大変なコストと時間がかかることだと想像できます。

専属の通訳を雇うにはお金も時間も必要

じつは、mac を作っている Apple はこのような経験を二度?ぐらいしています。

4年ぐらい前に今のAppleシリコン M1 がでたときに、Intel 製の CPU で動いていたアプリがそのまま M1 のパソコンでも動くように Rosseta2(ロゼッタ)という「通訳」が提供されました。しかも、M1 が出た時の触れ込みでは、それが Intel CPU を載せた mac よりも速く動作すると言われました。

僕たちにとっては「そんなバカな!?」ですよね。通訳を介して英語の文書を読み書きする方が、日本語で直接理解するより速いだなんて、信じられないじゃないですか!?

今回も、すでにマイクロソフトのチームス(Teams)、パワーポイント(PowerPoint)、メールのアウトルック(Outlook)、ワードやエクセル、そして、ブラウザのクローム(Chrome)、音楽のスポティファイ(Spotify)、やズーム(Zoom)は、新しいシリコン専用に作り直されてもっともっと速く動作するようになっています。また、従来の Intel 用のアプリを翻訳してくれる仕組み(エミュレータ Prism)もあるので、古いアプリが動かなくなるという心配もなさそうです。

余談…ですが
ㅤㅤ
実は、Appleシリコンの M1, M2, M3, M4 などと、Copilot+ PC の Snapdragon は ARM(アーム)という世界 No.1 のシェアを誇る CPU メーカーの仕組みを使っています。え?でも、Snapdragon はクアルコムでしょ?と思うかもしれません。ARM という会社は、自社でモノとしての CPU を作っておらず、その設計図をライセンス販売している会社なのです。だから、CPU と GPU、NPU などを組み合わせた「シリコン」をいろんな会社が作ることができるようになっているのです。

まとめ

個人的には『新しいカテゴリ』という表現がとても気になりましたす。これからのパソコンがすべて Copilot+ PC に変わっていくのでは無く「選択肢の一つ」だという表現にとれます。なんとなく、Intel や AMD という会社に対する配慮のようにも聞こえます。

ジーニー

私は mac が Intel から M1 に変わったときには、懐疑的に見ていました。そんな「4倍」とかあり得るわけがない!と。

でも、実際のところ少ないメモリでもキビキビ動いている mac を見て、そろそろAppleシリコンの mac に変えようかな?と思っていたところでした(今の Intel macbook PRO はかれこれ5年ほど使っていますし)。ここに来ての新しいシリコンを載せた Copilot+ PC。

しかも、ウィンドウズに深く入り込む形で大きく使用感が向上しそうです。もう1ヶ月、新し物好きの皆さんの動向を伺いつつ注視していきたいと思います。

ChatGPTデイリーハックと AICLASS Begins

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この記事を書いた人

ジーニーのアバター ジーニー スピリITエヴァンジェリスト

「自力と他力、二つの力が共鳴する時、未来は無限に広がる」。テクノロジーとスピリチュアルの世界を統合し、その力を最大限に引き出す方法を伝える情報を提供しています。「わたしならできる」という自力、「あなたを数百数千倍に輝かせる」テクノロジーという他力。自分を信じ、テクノロジーを活用する一歩を踏み出しましょう。

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