2024年加速する世界：AIが引き起こす技術革新

この１年、随分といろんなことが
加速していると思えないだろうか？

科学的・歴史的な大発見が次々と
起きている。今まで考えられなかったペースで。

その裏には AI の発展が寄与している。
今日は元ソフトウェア開発者から見た
世界加速の意味について語ってみたい。

世界は加速している

たとえば、昨日飛び込んできたこのニュースもそんな加速事例の一つ。

「Microsoftがバッテリー内のリチウムの約70％を置き換えられる材料をわずか数日で発見、Azure Quantum Elementsを使ったシミュレーションとAIモデルで実行」

枕元でスマホが爆発！とか聞いたことがあると思う。つまりバッテリーって爆発物なんですよね。その材料がもっと安心なものに置き換えられるとしたら、業界はなんとかしたいですよね。さらには、リチウムイオン電池の需要は2030年までに最大10倍まで高まる可能性があるとなれば、なんとかリチウムの代替素材を見つけ出したいというのもうなずける。
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今回、それを探し始めてわずか数日で見つけたのだという。AI を使って。

そう言えば、10月には、こんなニュースもあった。

他にもあったと思うが、記憶が定かではない。

ChatGPT が技術的転換点だった

別に、先の Microsoft の研究が ChatGPT で見つかったという話でもなければ、古墳が ChatGPT で見つかったという話でもない。ChatGPT にはそれだけの力はない。でも僕は、2022年11月にリリースされた ChatGPT が技術的転換点だったと思える日が来るのではないかと考えています。

第一次産業革命では、鉄の加工技術が向上することによって、次々とより精密な機械をつくるための機械が作られていきました。機械がより新しく精密で大量生産できる機械を作り出して、世界が加速していきました。

今、それと同じように ChatGPT が出たことによって、あらゆるソフトウェアの開発スピードが向上したと感じています。なぜなら、ChatGPT にはパソコンやスマホのプログラムを分析したり、修正したりする能力があるからです。

僕は、以前パソコンやスマホなどのアプリ開発を行うソフトウェアエンジニアでした。そうしたアプリを世の中にリリースする際には、市場で問題が起きないように、事前にさまざまなテストを実施します。そして、テストの際に見つかる不具合は、みなさんご存知の通り「バグ」と呼ばれます。
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大体、僕たちの経験上では、バグは一人のエンジニアにつき、平均すると１日に１個か２個ぐらいしか直せない。ようなものです。

と思うかもしれませんが、直したと思ったら別のところで不具合がでる、モグラ叩き状態になることもあります。たとえば、ダイエットに成功したと思ったら今度は拒食症になってしまった、なんて話と同じ。直したらその影響範囲まですべて調べないといけないから、そんなペースなんです。

ところが、ChatGPT はプログラムの簡単なミスをいとも容易に見つけ出す。半日かけてようやく原因に辿り着くよううな問題が５分で解決したりする。

さらには、開発時に一見すると訳のわからない英文のエラーメッセージを受け取った時に、ChatGPT にそのメッセージごと投げると解決策をしめしてくれたりする。いままで熟練した経験が必要だったエラー解析すらも、ChatGPT によって加速していくからだ。少なくとも、これで助かっている日本のエンジニアは多いはずだと思う。これだけでも、ソフトウェアの開発スピードは格段にアップする。

コンピュータプログラムに強く依存したこの世界が、これによってどれだけ指数関数的に加速していくか、なんとなく理解できるでしょうか？世界を動かしているコンピュータを動かしているプログラム、それらが早く正確に出来上がるようになると、そのプログラムを使って作るコンピュータとプログラムは、さらにさらに早くなっていくのだ。

あらゆるものは二度作られる

あらゆるものは二度作られる、すべてのものにはまず知的な（頭の中での）第一の創造があり、それから物的な（現実世界で）第二の創造がある。

これは、全世界的なベストセラー「７つの習慣」で原則として語られていることです。

いままでの産業革命が、物的な世界の加速を促してきたのと対照的に、頭の中の世界の加速が ChatGPT によって進んだと考えています。

第一次、第二次産業革命が、物理的な世界の加速をしてきました。そして、第三次産業革命では、コンピュータやインターネットの世界、すなわち情報の世界が加速されました。そして今の第四次産業革命では、AI、ロボット、IoT、バイオテクノロジーなどで、そうした物理的な世界、情報の世界、そして今 ChatGPT による思考の加速によってこれまでのスピードを上回る世界の発展が進んでいるのだと考えます。

５年後とかの話をしている場合ではない、、、僕たちが５年後だと思っていたことはこれから１年、6ヶ月という単位で起きてくる。僕はそんな風にこの世界を見ています。

まとめ

ChatGPTのようなAI技術が、情報処理とコミュニケーションの領域において大きな役割を果たしていることは明らかですが、それに留まらず、プログラム開発の加速化を通じて物理世界にも深い影響を与えています。この相互作用は、今後も様々な分野での技術革新を促進するでしょう。

指数関数的に世界の未経験や、未発見がこれからどんどん消化されていくと思います。世紀の大発見的なニュースがバンバン入ってくると思います。ぜひそんなニュースに耳を傾けて、その裏にはどんな技術開発があったんだろうか？と思いを馳せてみてください。そして、見つけたらぜひお知らせいただけると嬉しいです。

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