なぜ自分には名前があるのか?
ハリーポッターの宿敵ヴォルデモートは
なぜ「名前を呼んではいけないあの人」
だったのか?
なぜ、お墓には墓標が必要なのか?
メタバース霊園はなぜ出てきたのか?
これら全てに共通するテーマ
「想いの座標」のお話です。
メタバース霊園
先日、パソコン教室の生徒さんからこんな話を聞きました。
最近はパソコンでお参りできるようになってきたらしいんです。
そう言えば聞いた事はありますよ、メタバース霊園っていうんです
そして、メタバース相談室さんの記事に辿り着きました。
日本の高齢化によって、お墓までいけない人が増加。墓を守って行くのが難しく、散骨や墓じまいというのも増えているのだと言います。
墓があること、家があることで、その土地から離れられないというのはよく聞く話。東日本大震災の時には、自分の家にも墓にも立ち入る事ができない、という事態も発生しました。
この話を聞いて、僕は、
ああそうか、結局人に必要なのは「座標」なんだな
と思ったのです。
名前をつけること
山田さんの家の太郎さんには、弟がいて、名前を次郎さんといいます。
弟の名前も太郎さんだったら、山田家はいつも大混乱です。
太郎さんに想いを伝える必要があるため、声を向ける先、考える対象(意識を向ける先)として、「太郎さん」という座標を使っているのです。
「座標」という言葉は、通常は数学や地理の話の中で使われますよね、例えば東京タワーは、GoogleEarth地図では北緯35°39′31″、東経139°44′43″という座標を持っています。
「山田さんちの太郎さん」という表現も、日常生活の文脈での「座標」のようなものと捉えることができます。
具体的には、「山田さんちの太郎さん」という表現は、太郎さんという人物を特定・識別するための情報を提供しています。山田さんという家族の中で、その名前の太郎さんという人物を指しています。このように、特定の人や物を指し示すための情報や基準を「座標」として捉えることができます。
日常生活において、多くの情報や文脈が「座標」の役割を果たしているとも言えます。それにより、私たちは物事や人々を識別し、コミュニケーションを取ることができるんです。
だから、名前をつけるコトには意味があるんですね。
名前をつけないこと
それとは逆に名前をつけない事で不安を煽ることもできます。
J.K.ローリングの大編小説「ハリーポッター」シリーズでは、主人公ハリーポッターの宿敵ヴォルデモートの名前を「名前を呼んではいけないあの人」として、魔法界の人々は頑なに名前を呼ぶことを避けます。
ヴォルデモートの名前を呼ぶのは、主人公ハリーポッターと、ヴォルデモートに対抗するほどの魔法使いである校長のダンブルドアだけです。ダンブルドアは、ヴォルデモートを恐るべき存在とみなさず、隠語で呼ぶと個人と恐怖が同化してしまうと考えていたため、ヴォルデモートと呼ぶことにしています。
つまり、名前を濁すこと、曖昧な表現を使うことは不安を助長することにつながります。
パソコン教室でも、日々同じ事が起きています。パソコンをきちんと使える人は、言葉を明確にします。「表がうまく作れないんです」ではなく、「ワードで表を作る時に、行の追加がうまくいきません」という説明ができます。
どこの誰が(という座標)を明確にしているから、不安が少ないんですね。
新型コロナ(COVID-19)も、デルタ株、オミクロン株など、変異株が次々と名前を変えていったじゃないですか?名前が変わる事で、どんどん不安を掻き立てられていった気がしませんか?
まとめ
メタバース霊園は、視覚による「座標」を提供しているんです。先祖に対して祈るという「想い」を向ける先の座標を作っているんですね。位牌や遺品というのも、想いを向ける先が欲しいから。
名前をつけることは、その人に対して想いを届けるのと同時に、その人のことを考えるという意識を向ける先の座標でもあります。
座標があることは、明確になるし範囲も定まる、だから安心感が生まれる。
逆に、ここを曖昧にすると、なんだかよくわからないものと戦っている不安感にかられる。言葉を曖昧にすると、不安が募ります。安心感のために、言葉を磨いていきましょう。言葉を磨く最短ルートは、本を読むということ。
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