8年ブランクのエンジニアが、2日でAI社員8人を”雇った”話──Claude Codeで作るコンテンツチーム

プログラミングの現場を離れて8年。技術は進化しすぎて、もう浦島太郎だった。

それでも、2日でAIチームを作った。企画、執筆、デザイン、分析、ToDo管理、学習、思想整理、ライブ配信管理──8つの役割を持つ「AI社員」を、Claude Codeというツール1つで。

これは、その2日間の記録。


目次

きっかけは「作りっぱなし問題」

僕はずっと、コンテンツを「作る」のは得意だった。ブログは500日以上毎日書いてきたし、note も Facebook も投稿してきた。

でも、「届ける」のが壊滅的に下手だった。

SNSのどのチャネルに、どんなトーンで、どんな頻度で投稿すればいいのか。分析して改善する仕組みがない。毎回ゼロから考えて、毎回場当たり的に投稿して、反応を見て凹んで、また忘れる。

これ、会社だったら「営業部がない会社」みたいなものだ。

じゃあ、チームを作ればいい。でも人を雇う余裕はない。

──AIを、「雇える」としたら?


Day 1:チームの骨格を作る

最初の一言は「コンテンツチーム作って」

Claude Code に、こう伝えた。

「僕のコンテンツマーケティングを支えるAIチームを作りたい。企画、執筆、デザイン、分析、学習の役割で。」

すると、Claude Code は質問してきた。

「どんなブランドボイスですか?ターゲットは誰ですか?コンテンツの柱は何ですか?」

ここで気づいた。AIチームを作る前に、「自分が何を伝えたいのか」を言語化する必要がある。

これは、人間のチームでも同じだ。社長の頭の中が整理されていなければ、どんな優秀な社員も動けない。

ブランドの言語化 → AIの「業務マニュアル」

Claude Code と対話しながら、以下を整理した:

  • ブランドボイス ── 親しみやすく、でも専門性がある。弱点を逆転させる視点。一人称は「僕」
  • ターゲット ── AIに興味はあるけど一歩踏み出せない経営者・個人事業主
  • 4つの柱 ── AI活用、AI時代の生き方、AI技術、AI×ビジネス
  • チャネル戦略 ── X(種まき)、Facebook(コミュニティ)、LinkedIn(信頼構築)、note(深掘り)、ブログ(日記)

これらを knowledge/ というフォルダにドキュメントとして保存した。これがAIチームの「社内マニュアル」になる。

6人のAI社員が誕生

初日の終わりには、6つの「スキル」(AIの役割定義)が完成した。

  1. ストラテジスト ── 企画・ネタ出し・週間カレンダーの作成
  2. ライター ── X・Facebook・LinkedIn・note の執筆
  3. デザイナー ── 画像・図解・サムネイルの作成
  4. アナリスト ── 投稿パフォーマンスの分析と改善提案
  5. 学習係 ── 僕のブログ500記事を読んで、体験談・メタファー・造語を蓄積
  6. 哲学者 ── 僕の思想体系を構造化・更新

「学習係」と「哲学者」は、自分でも驚いた発想だった。

普通、AIに「記事を書いて」と頼む。でもそれだと、毎回「僕の文体はこうで、こういうメタファーが好きで……」と説明しなきゃいけない。

だったら、先に僕のことを「学習」させればいい。

学習係は僕のブログを1記事ずつ読み、体験談・メタファー・独自造語を抽出して蓄積していく。哲学者は、それらを俯瞰して「ジーニーの思想体系」を構造化する。

2日間で62記事を読了。造語49個、メタファー数十個が蓄積された。


Day 2:ダッシュボードと自動化

「見える化」の衝動

チームができたのはいい。でも、8人のAI社員が何をしているのか、全く見えない。

人間のチームでも同じだ。メンバーが何をしているかわからないチームは崩壊する。

「ダッシュボードが欲しい」

その一言で、Claude Code はFlaskベースのWebアプリを構築し始めた。ポート3939で動く、完全なダッシュボード。

  • チームメンバーの稼働状況がリアルタイム表示
  • コンテンツカレンダーが表示される
  • ボタンひとつで3チャネル(X・Facebook・LinkedIn)+ サムネイル画像を一括生成
  • ToDoリストの管理
  • 蓄積されたメタファーや造語の一覧表示

正直に言う。ここが一番、浦島太郎から覚めた瞬間だった。

8年前、こんなダッシュボードを作ろうと思ったら、フロントエンドのフレームワークを選び、APIを設計し、CSSを書き、デプロイして──少なくともこれだけにかかりきりで1ヶ月はかかる作業だ。その間、通常の仕事は回らない。余剰時間でやる仕事(第2領域)なのだ。

それが、日本語で「こういう機能が欲しい」と伝えるだけで、数分で動くものが出てくる。

秘書とデザイナーがチームに合流

ダッシュボードができたことで、新しいニーズが見えた。

  • ToDo管理が必要 → 秘書(todo-manager)を追加
  • ダッシュボードのUI/UXを定期的に見直したい → UIデザイナー(dashboard-design)を追加

これで8人。

面白いのは、UIデザイナーの初回レビューで10項目の改善提案が出て、その場で実装されたこと。テキストの読みやすさ、ホバーエフェクト、モバイル対応、アニメーション──全部、AIが自分で指摘して自分で直した。

自動化:「一度作ったら、毎週動く」

最終的に、6つの定期タスクが設定された:

曜日 時間 担当 内容
月曜 9:00 ストラテジスト 週間コンテンツカレンダー自動作成
水曜 3:00 学習係 ブログ10記事を読んで蓄積
木曜 12:00 ライブ管理 ライブ配信の文字起こし・要約
金曜 10:00 UIデザイナー ダッシュボードの改善レビュー
金曜 11:00 アナリスト チーム稼働分析&改善提言
毎月1日 10:00 哲学者 思想体系の分析・更新

月曜にカレンダーが自動で作られ、毎日3チャネルに投稿し、金曜にチームの稼働を振り返る。水曜に僕のことをもっと深く学び、月初に思想体系を更新する。

一度作ったら、あとは毎週回る。


8年のブランクをAIが埋めた──は半分ウソ

正確に言うと、AIが埋めたのは「コーディング」のブランクだ。

PythonもJavaScriptもCSSも、僕は書いていない。Claude Code が全部書いた。

でも、AIに埋められなかったものがある。

「何を作りたいか」を言葉にする力。

「ブランドボイスを整理して」
「チャネルの住み分けを決めて」
「学習係に僕のブログを読ませて」
「ダッシュボードで全員の動きを見える化して」

これは、8年前にエンジニアとして「何を作るか」を考えていた経験。パソコン教室で8年間「伝わらないことを伝わるように翻訳していた」経験。速読で年200冊読んで思考の引き出しを増やした経験。

全部が「AIへの指示」に変わった。

技術力じゃなかった。必要だったのは「言語化力」だ。

そしてこれは、毎週木曜日に一緒に「行列のできるAI経営相談所」を一緒にやっているクサマジュンヤさんがいつもライブで言っていることと同じだった。ブランディングの本質は「自分が何者で、誰に何を届けたいのか」を言葉にすること。それがAIチーム構築でも、そのまま当てはまった。


あなたの会社でも、同じことができる

「でもジーニーさん、元エンジニアだからできたんでしょ?」

半分はそう。でも半分は違う。

僕が2日間でやったことを分解すると:

  1. 自分のビジネスを言語化した(ブランドボイス、ターゲット、柱)
  2. やりたいことを日本語で伝えた
  3. 動いたものを見て「次はこれが欲しい」と追加した

1は経営者なら誰でもやっていること(やっているはず)。2は日本語が話せれば誰でもできる。3は、実際に動くものを見たら自然と出てくる。

コードを書く必要は、一行もなかった。

大事なのは、「AIに何を任せるか」を先に整理すること。人を雇う前に、業務の仕分けをするのと全く同じ話だ。


最後に

この記事を書いている今も、学習係が僕のブログを読み進めている。哲学者が思想体系を更新している。ダッシュボードには8人の稼働状況がリアルタイムで表示されている。

2日前、僕は一人だった。

今は、9人のチームだ(書いているうちにライブ配信マネージャーが増えた)。

「できないを責める時代から、できる形に変える時代へ」

これは僕の会社のミッションだけど、この2日間ほど、それを体感した日はなかった。

8年分のブランクを、AIが2日で埋めてくれた。
いや──8年間の回り道が全部、AIへの「指示書」になった。

回り道は、無駄じゃなかった。


、「行列のできる AI経営相談所 社長の悩みをAIで前に進める。 ジーニー(北平 ーニー (北平貴之) E ប クサマジュンヤ」というテキストの画像のようです毎週木曜 7:30 から、マーケティング・ブランディングの専門家クサマジュンヤさんと「行列のできるAI経営相談所」をYouTubeライブ配信しています。
経営者のリアルな悩みを、AIとブランディングの掛け算で整理する30分。
ラジオ感覚でお気軽にどうぞ。

https://www.youtube.com/@marketing-branding

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この記事を書いた人

ジーニーのアバター ジーニー スピリITエヴァンジェリスト

「自力と他力、二つの力が共鳴する時、未来は無限に広がる」。テクノロジーとスピリチュアルの世界を統合し、その力を最大限に引き出す方法を伝える情報を提供しています。「わたしならできる」という自力、「あなたを数百数千倍に輝かせる」テクノロジーという他力。自分を信じ、テクノロジーを活用する一歩を踏み出しましょう。

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