「脳はアンテナ」であるという説がある
今日は、脳をアンテナとして使用する
「速い思考」と従来の「遅い思考」を
説明してみようと思います。
この記事を最後まで読むと
「速い思考」がどんなものか?
そしてそれを活用する方法が分かります。
脳はアンテナである
「練る思考」と「フッと浮かぶ思考」
この2つの思考には心当たりがある人が多いのではないかと思う。僕は前者を「遅い思考」、後者を「速い思考」と呼んで使い分けている。
これは、心理学者ダニエル・カーネマンが提唱した「速い思考(反射的で直感的な思考を指し、情報を迅速に処理して即時の行動を引き出す)」という考え方と、「遅い思考(合理的で論理的な思考を指し、時間とエネルギーを必要とする複雑な判断)」という考え方とおおむね同じです。
「脳はアンテナである」というのは、脳を「速い思考」に使おう!という考え方です。なぜなら、現代人の多くの人が「遅い思考」が大切だ、と思っているから。
だって、時間をかけたら「がんばったな」って思いたいじゃないですか?
遅い思考の利用場面
遅い思考は論理的思考と、合理的思考に向いている。
いわゆる「ちゃんと考える」ってヤツね。具体的にはこんな感じ。
- 証拠に基づいて判断する: 何かを決めるときに、ただ自分の気持ちや思い込みだけでなく、しっかりとした証拠や事実を基にして考えること。誰かに「この本めっちゃよかった!」と勧められたとき、その言葉だけを信じるのではなく、自分で他の人の評価やレビューを調べてみたり、目次を確認したりするようなこと。
- 論理的推論(つじつまが合うように考える): いくつかの事実を元に、つじつまが合うように答えを出すことを言います。たとえば、「雨が降っているから、傘を持っていこう」というような考え方です。ところが、ここは無理やり自分にとって都合がいいようにつじつまを合わせてしまう場合があるので、注意が必要です。
- 問題解決能力: 問題に対して、最善の答えを見つけるためにしっかりと考えること。たとえば、困ったことがあったときに、「どうしたらいいかな?」「どうすればその問題を解決できるかな?」と自分で考えることです。
- 批判的思考(情報をしっかりチェックする): 新しい情報を聞いたときに、それが本当に正しいのか、間違いがないのかをしっかりと確認することを言います。たとえば、誰かが「地球は平らだよ」と言ったとき、それが本当に正しいのか自分で調べてみるということです。
学校の先生や、上司に言われたでしょ?「直感だけでモノを言うな!」って。
自分の直感を肚落ちさせるときにも、使用します。「いいこと思いついた!」って子供の頃すぐに行動に起こしていたら、親にめっちゃ叱られたことない?「もっと周りのこと考えろ!」って(笑)。それは一方向から見たら、多分いい考えなんだと思う。
でも、自分も周りも幸せにという視点では大切な要素が抜け落ちていたりするものです。だから「遅い思考」は必要なんですよね。
そして、もう一つ遅い思考の利用方法がある。それが、脳アンテナのチューニング(後述)です。
速い思考の利用場面
速い思考は、いわゆる感性や直感といったたぐいのもの。
ここは、ダニエルさんの速い思考では、反射的な活動(轢かれそうになったらとっさによける、とか)も含むのかもしれないけど、僕の「速い思考」では脳アンテナがキャッチする活動がいわゆる「速い思考」。
人によっては、これを
✅アイデアが降ってきた
✅肚(ハラ)の声
✅信念
✅価値観からの反応
なんて、呼んだりもする。
自分が真に欲しいと求め続けたときに、その答えがどこからともなく湧いて出てくるような感じ。まさにアンテナがキャッチした、という状況に似ている。
アイデアを出すとき、誰かの話を聞いて共感するときや、反発するときは、この「速い思考」を使用している。
でも、この「速い思考」は簡単に乗っ取られやすいとも思っている。アンテナの向きを合わせてなかったり、チューニングしていなかったりすると、簡単に外部情報に惑わされる。
まるで、自分が思いついたように他人の発言を繰り返してみたり(「いや、それ今言ったから!」みたいなやつ笑)、だれかが言った正解を録音再生するように繰り返してみたり(「なんで勉強しなくちゃいけないの?」「あなたの将来のためなのよ」というお題目の繰り返し)なんてことが起きる。
これは、意識的に「感じる」感性を鍛えないと、どんどん衰えていく。昭和・平成は「よく考えなさい」という社会だった。考えること至上主義で「お前がどう感じるかなんてどうでもいい!」「私が感じることじゃなくて、正解は何?」という時代だった。
だから、「遅い思考」で脳アンテナのチューニングを行うんです。
遅い思考で脳アンテナのチューニングを行う
テレビのアンテナとチューナーを思い出してほしい。
テレビのアンテナって「八木・宇田アンテナ」って言うんだけど、指向性といって放送局の送信アンテナの方向に向けないと電波が入ってこない。そして、アンテナの向きを合わせても「周波数」をチューニングしないと電波を受け取ることができない。
この向きと周波数を合わせるのが、脳アンテナでは「遅い思考」になる。
例えば、自分の好きなことを見つけると僕たちは「検索」を始める。Google などで検索する行為。すると、どんどん、自分の欲しい情報をキャッチできるようになるでしょ?この時入れるキーワードは「遅い思考」で考えるものになる。
頭の中に、それを思い描き考え続けることで、アンテナの向きと周波数が決まる。これを人は、
✅思考の周波数を合わせる
✅潜在意識に打ち込む
✅自分軸を整える
なんて言ったりする。
呼び方は何だっていい、遅い思考でアンテナの向きと周波数を変えるのがポイントです。
読書における「速い思考」
実は「読書」という体験も、「速い思考」を使うことで「忘れない読書」ができるようになります。
なぜなら、私たちは全く知らないことは理解できないようになっているからです。1冊の本を読むには、ひらがな50音、カタカナ50音、漢字、熟語、言葉の概念、自分の過去の経験といったことを総動員して読む必要があります。
本のある一文に接して、そこで「速い思考」(ふと思い出してしまった、この目の前の本以外のこと)を使って、自分の他の記憶と目の前の本を結び付けています。
よく本を読むときに、
本の内容以外のことを思い出してしまって集中できません!
という人がいますが、逆です。その思い出してしまった周辺情報を使って、その本のあなたの脳内での立ち位置を作り上げているんです。
そんな人には「フッと浮かんでしまった思考は本に書き込んでみてくださいね」って話をします。なぜなら、それがその本を理解するのにあなたの「速い思考」を使った履歴なのですから。
そして、そこを許可し始めると
✅本を読めない人が、劇的に本を読むのが楽しくなります
✅人との会話が止まることがなくなります
✅あなたは「話を聞いてくれる人」として、頼られる人になります
結果、速読しているのに以前より熟読できて、深く読める人になります。
私は、そんな「熟読で今より2~7倍のスピードで本が読める速読スクール『楽読』」のインストラクターをやっています。気になる方は随時体験会を開いていますので、チェックしてみてくださいね。
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まとめ:どっちも使おう「速い思考」と「遅い思考」
遅い思考にベッタリはまっていると、「あなたの価値観」が抜け落ちた思考になることがあります。そうした回答はもっともらしいけど「スカスカな意見」になっていることが多い。ちょうど、ChatGPT に「適当な文章を作って!」と作らせた文章みたいな感じ。そこに、あなたの価値観や、大切な考え方をいれることで、ChatGPT の文章も見違えるように変わります。
生成AIの時代だからこそ、自分の価値観から来る「速い思考」を活かして「遅い思考」を使って伝えませんか。
このブログの書き方は「速い思考」でキャッチ、「遅い思考」で記述です。以下の過去ブログもあわせて読んでみてくださいね。
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