世界の常識が音を立てて崩れ始めている
ㅤㅤ
AIによるフェイク動画が蔓延し
AIが人智を越える
シンギュラリティがやってくる
ㅤㅤ
このままでは真実がなにか?
人が人であるとは?
ㅤㅤ
いやまてよ、その前提を
疑ってみてはどうだろうか?
今日はそんな話です。

フィクションを受け取るチカラ
作家 森沢明夫さんの「水曜日の手紙」を読み終えた。
5年前まで「小説なんてしょせん作り話、読むだけ時間の無駄だ」と思っていた僕がもう何十冊目かの小説読了である。今にして思えば、あの頃の僕は「フィクションを受け取るチカラ」がなかったのだと思う。
ソフトウェアエンジニアとして20年間働いてきた僕にとっての本は、情報収集をスムーズにするだけの意味しかなかった。あらゆる情報はインターネットを調べれば手に入る。そんな時代の本は、ネットを数日かけてようやく集められる情報を、集約して手に入れるための手段でしかなかったのだ。
もちろん、速読講師として4年間働いてきた今は、まったく本に対するイメージが180度違う。イッパシに、本のメリットを語れるだけの言葉を持っている。
なるほど…。よくできたもんだな、と思った。もちろん、水曜の手紙はそこに全ての真実が書かれている保証はない。もちろん誰にもいえない胸の内をすべて吐露して書く手紙もあれば、中には、その手紙に「現実の自分」とは違う「理想の自分」を書いて、送ったりする人もいる。
言ってみれば、そんな時の手紙は小説と同じフィクションだ。そう、「小説なんてしょせん作り話、読むだけ時間の無駄だ。」それを活かすことができなければ…。
でも、フィクションの手紙を受け取った人が、その文面に心動かされ行動できたのだとしたら、自分の人生を変えるきっかけにできたのだとしたら…。そのフィクションは、人を変えるという現実を生み出したことになる。ㅤㅤ
そう、要は受け取り手の問題なのだ。
AI時代に手放す執着
先日、AIによって執着を手放せた人が囲碁の新たな境地を開いている、という話をブログに書いた。

この時に手放せる「執着」というのが「時間をかけたことに意味がある」という、人間のエゴだ。僕だってそう思いたい。だって、そう思いたいじゃないですか?自分が人生を賭してやってきたことに意味があるって。
今日は、それとは別の執着の話。「真実であることが重要」という執着についての話だ。
AIで作った画像を公開すると、「これってAIだよね、偽物だよね?」「フェイク動画じゃん!」と見破ることに価値を見出している人も多い。別にそれはそれで、この世界の一つの見方なので僕はそうした見方もあっていいのだと思う。
でも、すべては自分。自分がそれを受け取ってどう動くのか?自分の幸せは自分で、その情報をどう受け取るのか?が大切だと、僕は思いたいのです。

この絵は、先日の『「ありがとう」をバラまきながら歩く』という投稿の扉絵である。

「あぁ、この絵AIだよね?自分で描いたんじゃないよね?」はある人にとっては「見破った」というある種の満足感を満たすものかもしれませんが、これをみて「あ〜そうだった!こんなふうに自分の『ありがとう』の想いをバラまきながら歩くイメージをすると私が清々しい気持ちでいられるんだった!」とリマインダーのように使うこともできます。
効率的に生きる
勿体無いじゃないですか?怒る必要のない場面で怒ったり、悲しむ必要のない場面で悲しんだりすることって。
インターネットどころか、テレビのなかった時代には、僕たちは昨夜起きた二つの大きな地震(インドネシアと愛媛)すら知ることができなかったはずです。もちろん、その渦中で大変な思いをされていて、今すぐ手を差し伸べてあげたい、そんな仲間がそこで生活している実態もある。
でも、その情報に触れることで、あなた自身があなたが活かせる最大の価値を失うことになるのだとしたら。「地震ばかりで気が滅入る」「日本全体が沈没してしまうんじゃないか?」
その瞬間、胸が締め付けられるような痛みを感じたり、「もう日本は終わりだ…、未来に夢も希望もない」と感じてみたり。でも、その目を覆いたくなるシーンはあなた自身が作り出したフィクションです。その瞬間瞬間、体の中ではなんらかのホルモン物質が生成されて、少しずつあなたの体を蝕んでいるはずです。ストレスで胃に穴があくように。
でも、逆もできる。嘘かもしれないけど、その情報を受け取って、もし自分の人生を好転させていくことができるのだとしたら、その嘘(フィクション)はあなたを変えた真実の一つになる。
森沢さんの小説を読んだおかげで、〇〇する勇気が持てました!
喜多川さんの小説で「運がよくなる」ということが本当にわかりました!
きっと、作家さんの手元にはそんな多くのメッセージが届いているのだと思います。
まとめ
靴磨きトラベラーとして、世界を回っている佐原総将さんは、その活動を始めるきっかけが作家 喜多川泰さんの本だったのだという。フィクションを受け取る人が、自分の人生を変えるきっかけにする本。

そんなのただの作り話、と突っぱねる人生と、これが僕の人生のバイブルだと前進するエネルギーに変える人。あなたはどちらの人生を歩みたいでしょうか?
そんな、作家 森沢明夫さんと、喜多川泰さんのコラボ講演会が 5/11 に東京銀座で行われます。
そしてそして、喜多川泰さんの新潟講演はなんと!!!!今週末 4/20(土) です。まだ間に合います!

コメント