AIが解き放つ人間の潜在能力: 囲碁から学ぶ新たな価値観

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AlphaGoと人間: 囲碁におけるAIの影響力

囲碁といえば、亡くなった母方のじいちゃんを思い出す。遠方に住んでいたので、何度もあっていたわけではないけど、行くといつも大きな脚つきの碁盤があって、手にはジャラジャラとした碁石の感覚を覚えている。

僕にとっては、その程度の碁の知識しかないが、昨日面白いニュースを目にした。囲碁に特化したAI「AlphaGo」の登場によって人間の囲碁のレベルが劇的に向上しているのだという。

ぜひ、情報元ソースをみてほしいのだけど、Decision Quality(選択の質)が明らかに劇的な向上を見せている。

素人考えだと、「あぁ、AIの打ち手を真似るようになったんだな〜」って思うんだけど、記事の中では「AlphaGoの成功によって、人間はこれまでの一手を見直し、弱いヒューリスティックを捨てざるを得なくなりました。その結果、これまで見落としていた可能性に気付くことができました」という考察が述べられている。

ヒューリスティックって聞こえはカッコいいんだけど、いわゆる経験則のこと。「経験的にはこれでうまくいくんだよな〜」って感じですね。いや、それ根拠は?って聞くと答えられないくらいの。会社の中でもいませんか?声の大きな人の「俺の長年の勘…」って会議がひっくり返される、あのモヤモヤ感。そんな「長年の勘」に一石を投じるのがAIのようなのです。

AI は「人間の執着」を手放させるために生まれた

少なくとも囲碁の世界で人類は、一つの「ヒューリスティック(経験則)の呪縛」を手放し、より発展していく流れに足を踏み入れたように見える。記事を読んでいて「人間はこれまでの一手を見直し、弱いヒューリスティックを捨てざるを得なくなりました」という一言が僕にとってパワーワードだった。

いままで当たり前だと思っていたこと、効果があると思っていたことが、実は全く意味がなかった。というのはこの数年で僕たちが最も経験してきたことだ。たとえば、次亜塩素酸水を散布するといいよ、といわれて始めてみれば「それは危険だからやめて」と別のお達しが出るという…のは、何度も経験してきただろう。

既存の枠組みを壊すと成長できる。執着を手放すと、新しい次元に踏み込むことができる。それは、どんな学びをしていても同じだ。たとえば、パソコン教室ならばタッチタイピングをもっと早くしたいという望みがある。すると、あなたは今までの自分の「我流」の打ち方を一旦捨てなくてはいけない。

これをやると当然最初は、今より遅くなるから現状に居続けたいという現状維持バイアスが発動する。それは何にも耐え難い苦痛だ。だから「手元を見ながら打てる体」はなかなか手放せない。

結局、僕たちは常に何かに執着しているんですよね。

人は「執着」を手放せれば、今よりはるかに寿命が延びたり、死ななくてもよくなるのだという話を、以前何かの本で読んだ。痩せなきゃという執着、もっとしっかりしなきゃという執着、もっと健康でいなくちゃという執着が、病気や細胞の退化を招いてこの体に寿命をもたらしているのだという。そして、究極の執着を手放す形が「死」なのだという。案外あり得るかもな…と思ってる。

AIによって「時間をかければ価値がある」という概念が壊れる

人が強く手放せないことの一つに「時間をかけたもの(コト)には価値がある」という考え方だ。本当は、価値は受け取る人のものであって、僕がどれだけ時間をかけたか?ということには影響されない。

僕ね、書道を10年やってきたんですよ。楷書(カッチリ書く書き方)と行書(すこし崩した字)に関しては師範までとったんです。それってやっぱり価値のあることだって思いたいじゃないですか?でも、Wordなどのワープロがあれば、手書きで書く場面は意図的に作り出さないと生まれないんです。(心が癒されたり、マインドフルネス的な効果はここでは置いておいて)

僕ね、ソフトウェアエンジニアとして20年やってきたベテランなんですよ。それってやっぱり価値のあることだって思いたいじゃないですか?でも、どれだけ続けていても新しいことを学ばないエンジニアはやがてお荷物になっていくんです。(早い人は数年で、キッチリとしたプログラムをかけてしまう)

やっぱり、自分(が長く続けてきたこと)には価値があると思いたい。でも、ここにきてAIによって「時間をかければ価値がある」という概念が、そこらじゅうで壊されている。

まぁ、テクノロジーの本質というのは、いつもそうだ。
✅ 熟練の技を誰でもできるようにすること
✅ 時間をかけた価値を破壊的なまでに壊していくこと
✅ エンタメ(面白さ)から入ったテクノロジーは生き残る

最近作っている AI フィギュア(画像)なんて、その最たる例。3/末ごろから、ちらほらとご相談いただき、これまでに70体ほど作らせていただいた。

これ、誰でも作れるんです。その方法も無料の Facebook グループ AICLASS Begins(アイクラスビギンズ)の中で、公開している。「✅ 熟練の技を誰でもできるようにすること」だ。

そして、ずるいなぁって思う。ChatGPT を使えば絵が苦手だって、粘土が苦手だって、時間をかけて身につけてきたことを置きっぱなしにして、こんな画像が欲しかったという人に届けることができる。「✅ 時間をかけた価値を破壊的なまでに壊していくこと」だ。

そして、この画像は今どんどんと紹介によって広がっている。「○○さんの投稿で、とても素敵なAIフィギュアをみて、私も作ってほしくなりました」と。「✅ エンタメ(面白さ)から入ったテクノロジーは生き残る」だ。

人類にかかった呪いを打ち砕く

もし、時間をかけたこと自体に価値があるなら「50年かけて作った木彫りの熊には相当な価値」があってしかるべきだ。でもそうなっていないのは、「かけた時間」に価値があるのではなく「かけた時間がもたらしたあなたの中の変化の蓄積」にこそ価値がある、ということを忘れているからだ。

実は、昨年2023年7月から一つの Instagram アカウントを運用している。昨日2400フォロワーを達成したところだ。https://www.instagram.com/aiclass_g2

本当は、AI フィギュアよりもこういった「光と影」だったり、「詳細な描き込み」のような、繊細な画像の方が好きだし、これに多くの時間をかけてきた。この変化の速い AI の時代において、2023年の7月から9カ月もこれに打ち込んできた。

でも、結果としてウケたのは AI フィギュアだったという話。ものによっては、5~10分でできるものもある。ありがたいことに「同じような画像を作っている人はたくさんいるけど、ジーニーの作るのは、すごく本人に似ているね」って言われるんです。

でもね、この5分や10分で作れる表現力(差を感じてAI に言葉で伝える能力)は、9カ月 x 3時間/一日という「かけた時間がもたらした私の中の変化」によって、短時間で紡ぎだせるようになっている。

さぁ、弱いヒューリスティックを捨てて、あなたの世界で新しい進化の道をたどりましょう。

まとめ

たえず、自分の執着と向き合っている。AIフィギュア画像だって、小さな執着が生まれ、手放すを繰り返している。ここは加筆したほうがいいかな?この部分はもっと時間をかけて表現しないと…。

執着はかけた時間と共に重さを増していく、「軽々しく」ではなく「軽やかに」執着を手放す AI 活用をお伝えできたらいいなぁと、AICLASS Begins という無料の Facebook グループを運営しています。AIフィギュアアートの作成方法も無料でお伝えしていますので、よかったら参加してみてくださいね。

参加希望の方は、以下の LINE 公式アカウントから「FBグループ参加希望」とメッセージくださいね。

僕がこの AI という革新的技術の世界につねにアンテナをはりつづけられるように、僕自身のモチベーションのために運営しているグループなので、このグループは無償提供しています。あなたの参加と反応が僕の栄養源です。

その性質上、AI と共に暮らす(CLASS)という前向きな人に参加してほしいので、僕からの招待制とさせていただいています。LINE公式から「FBグループ参加希望」と書いて、お送りくださいね。

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この記事を書いた人

ジーニーのアバター ジーニー スピリITエヴァンジェリスト

「自力と他力、二つの力が共鳴する時、未来は無限に広がる」。テクノロジーとスピリチュアルの世界をブレンドし、それぞれの力を最大限に引き出す方法を伝える情報を提供しています。「わたしならできる」という自力、「あなたを数百数千倍に輝かせる」テクノロジーという他力。自分を信じ、テクノロジーを活用する一歩を踏み出しましょう。

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