ChatGPT をはじめとする
生成AIのツールは山ほど出ていて
結局何を使ったらいいの?
という話が後を経たない。
XやYouTubeを見ていると
どんどん新しいツールが塗り替えられて
ツールを追いかけるだけで疲弊する。
ㅤㅤ
そこで今日は
生成AIを教え続けて1年半の
僕が一番常用しているAIツールを
10選紹介します。
2024年9月のおすすめAIデッキ公開|生成AIツールの選び方
そもそもデッキといえば、カードゲームにおいてプレイヤーが自分自身の戦略や好みに基づいて構築したオリジナルの組み合わせのことを指します。ソフトウェア開発業界では「ツールセット」なんて呼んだりもします。和の料理人なら「包丁セット」でしょうか?
生成AIもその人がよくやるタスクによって、このデッキの中身は変わります。よって、AI界で活躍している人たちが〇〇を使っているからと言って、同じデッキになることはありえないはずです。戦略的に組み上げていきます。
2024年9月現在の僕のデッキといえば、こんな感じでしょうか?
- 言わずと知れた王道 ChatGPT
- 画像生成AI ChatGPT DALL-E3
- 言葉の解説 ChatGPT 用GPT Universal Primer
- 自分だけのツール作りができる ChatGPT カスタムGPTs
- AI画像編集 CanvaAI マジック消しゴム+マジック切り抜き+マジック拡張
- 解説動画生成AI NoLang
- AI検索 Perplexity + Genspark
- 画像生成AI Stable Diffusion
- 画像生成AIサービス SeaArt
- 動画生成AI Kling
それでは、一つ一つ解説していきましょう。
王道の生成AIツール!ChatGPTの魅力と活用法
この生成AIブームの火付け役 ChatGPT です。最近では ChatGPT のようなチャット系 AI サービスが増え、ものによっては ChatGPT を超える性能を出し始めているものもちらほら見かけます。
でも、ChatGPT は何かとバランスがいいのです。割と AI の語り口調が優しめな感じも好感が持てます。(この辺は使っているとなんとなくわかってくる(笑)。何に使っているかといえば、もうあらゆることの相談のはじめの一歩は、ChatGPT と一緒に考える癖をつけています。たとえば…
✅ 英語の翻訳
✅ ウェブサイトのスクショから、翻訳や操作方法の解説をうけたり
✅ スライドや YouTube ショートの画像生成(DALL-E3)
✅ PDF から JPG 画像を取り出すのに使ったり
✅ アイデア出し(GPTs)
✅ コンセプトやプロジェクトの詳細を一緒に考える
✅ 専門的視点でのレビューをしてもらう
✅ 言葉の違いを説明してもらう(Universal Primer)
✅ 要約、言い換え
✅ 軽めのプログラミング支援
画像生成も簡単!ChatGPTとDALL-E3でできること
このブログのアイキャッチ(目を引くための扉絵)の画像も、今は ChatGPT と、ここに搭載されている画像生成AIの DALL-E3(ダリ)に作成させています。
1枚の画像を作る時間はわずか10秒。しかも、ChatGPTが連携していることにより画像生成の命令(プロンプト)をあまりしっかりと書かなくても画像を作ることができます。
結果として、今はこれが一番早くて、フィットしてて、比較的安全、ということで採用しています。
以前は、インターネット上からフリー素材を探して何十分も画像を探し回っていました。昨今の著作権問題を見ていると、「フリー素材」だと思って使っていたのにフリーではなく後から何十万円もの請求が来た。そんな話も聞きます。生成される画像は、著作権で保護されたものを生成しないようにある程度のフィルタが入っていますので、比較的安全に画像を作ることができます。(あくまでも比較的…です)
Adobe Stock などに契約しても最低でも月額4000円程度の出費が必要なので、それならば ChatGPT に月額 3000円を支払った方がいいと僕は考えます。
日本では、著作権の話は依拠性と類似性と言う点で判断されるので、詳しくは文化庁のお話をご確認ください。
令和6年度著作権セミナー「AIと著作権Ⅱ」👇
https://youtu.be/bD0Kp5PiP8o?si=WuXc4bMEMZABh4zx
言葉の解説 ChatGPT 用GPT Universal Primer
ChatGPT をうまく使うには指示文「プロンプト」が大切、そんなことを聞いたことはないでしょうか?
もちろんそうなんです。そうなんですけど、1年半使ってきて、プロンプトを毎回しっかり作って ChatGPT に指示を出すということはしていません。だってめんどうだもん。
じゃぁ、どうしているの?といえば、特定用途向けに「さらっと聞いてもうまく答えてくれる」専門家のような ChatGPT を使うんです。それが GPTs という仕組みです。わかりにくいので僕は「専門家チャットさん」って読んでいます。
そんな、専門家チャットさんの中で僕が多用しているツールがあります。それが Universal Primer という、例えをうまく使って概念の解説をしてくれる GPTs です。例えば、「おざなり」と「なおざり」の意味の違いについて聞いてみます。無印の ChatGPT はこんな反応です。
一方、Universal Primer による説明は下の通り。同じ聞き方なのにここまで違います。例を挙げてくれたり、同じテーマで両面の説明をしてくれたりして、理解が進みます。
カスタムGPTsで自分だけのAIツールを作ろう!
そんな Universal Primer はカスタムGPTs と呼ばれる仕組みによって、有料版の ChatGPT を使う人は誰でも作ることができます。ここでようやく必要になるのが「プロンプトの書き方」です。
最近、スピリチュアルとテクノロジーを融合した概念をお伝えする YouTube チャンネルを立ち上げましたが、そこに使用するシナリオを作ったり、画像を作ったりするカスタムGPTを作っています。通常 ChatGPT は1枚ずつしか画像をつくることができませんが、私が作ったカスタムGPTは与えた文章を句点(。)で区切り、1文ごとに1枚ずつの絵を勝手に作成してくれます。
これによって、いまや YouTube ショートの動画はインスピレーションから最短 15分で作ることができるようになっています。
CanvaAIで画像編集をスマートに!魔法のツール解説
Canva には Magic Studio と呼ばれる一連のAIセットが搭載されています。
その中でも僕が多用するのが3つ。
1. マジック消しゴム:余計なものを消すツール
2. マジック切り抜き:背景と前景を分離し、別々の素材として扱うツール
3. マジック拡張:画面外に自然に見える画像を生成するツール
マジック消しゴムは、その名の通り消しゴムです。昔は Photoshop でチマチマと余分な部分を消したりしていましたけどね。今は AI で一発消去です。
マジック切り抜きは、マジック消しゴムとの違いがわからない人も多いですが、これは前景と背景を切り離して、別々の素材として扱うことができます。例えば上記のように、船のサイズを変えたり、背景の色をワントーン落とすなんてことも簡単にできます。
マジック拡張は、写真の枠外に風景や追加の部分を書き足せるツールです。文字入れをしたいのに、文字を入れられるスペースがない時にとても便利です。これらは、いままでは捨ててしまっていた素材を使える素材に変えてくれます。
短時間で解説動画作成!NoLangの活用法
最近の僕のイチオシAIツールです。今見ているWebページや、自分が持っているPDF、文章などから30秒〜3分の解説動画を作成してくれる純国産の動画生成AIです。スピリITチャンネルのショート動画はすべて NoLang で作っています。
生成AI時代の弊害として、大量の文章が生成されるようになり、文章を読む量が追いつかない!という状況が生まれてきました。そこで、この NoLang というサービスを使用します。
ショート動画のように人に見せるモノに使ったりもしますけど、自分が何かの概念をすべて1分でザックリ!知ることができるとしたら、これ、めちゃくちゃスゴイと思いませんか?
このサービス、なんとたった3秒で1分の動画を生成できます。は?ってなりますよね。1分以下で1分の動画を作る、なんてことは今まであり得ませんでした。ところがそれが可能になったのです。
と、それを説明する動画を3秒で作ったのが以下の動画です。(実際には、画像を入れ替えてあるので画像入れ替えの時間が必要ですが…)
AI検索の未来!PerplexityとGensparkを使って効率化
ちょうど1年半前に、検索の本を Kindle 書籍として発行しました。なぜならば、当時は検索というのはスキルだったからです。
自分の欲しい情報に辿り着くためのキーワードの絞り込みスキル、広告を避けて欲しい情報に辿り着くスキル、出てきた情報を自分の頭の中で整理するスキル。
ところが、検索AIの出現によってスキルとしての検索が崩れつつあります。AIが検索意図を解釈して、広告を排除して、まとまった一つの答えとして提示してくるようになったからです。
この検索AIの分野は、ChatGPT の OpenAI も取り組んでいる分野で、現在 SearchGPT というサービスを開発中です。現時点で利用できる検索AIとしては、ソフトバンクと戦略的提携をした Perplexity と、現在無料で使用可能な Genspark です。
Perplexity は月額3000円のサービスですが、Softbank、Y!mobile、LINEMO ユーザーは1年間無料で使用ができますので、現在その形で私は利用しています。
Genspark は、いくつかの専門家的な AI によって一つの検索対象を深掘りしていくようです。見やすさや特性が若干違うので現在は実質無料で使用できているので両方を試している、というところです。少なくとも Google で検索する頻度は半分以下に下がったように思います。
大量の画像を一度に生成!Stable Diffusionの魅力
アーティスティックな感性を磨くのに、画像生成AIというのはとても優れた存在です。
絵を描けない人が、アーティスティックな感性を磨くならカメラがいいと思います。もう少し、被写体を右に、光をこの方向から当てて…などと、カメラであれば被写体が必要だったり、撮影場所が必要だったり、機材が必要だったりしますが、画像生成AIならば、それらをAIですこしだけ代替することができます。
そして、多くの画像生成AIが1〜4枚程度の画像を一度に生成できますが、100枚という単位で生成が可能なのが Stable Diffusion という画像生成AIです。画像生成AIは同じプロンプト(指示文)でも同じ絵を生成するとは限りません。そこには、AIが自然と補う「ガチャ」的な要素が入ります。
その結果、100枚の画像は一つとして同じものは生成されなくなります。そこで、この画像生成は「自分の感性にあった1枚を選択する」という選択のアートに変わります。
少し性能のいいパソコンを使用すると、自分のパソコンだけで画像が生成できるようになります。
多機能な画像生成AIサービスSeaArt
SeaArt という画像生成サービスがあります。元々は、上記の Stable Diffusion をオンラインで使用可能にするツールでしたが、現在はダンス動画を作ったり、顔の置き換え動画を作ったりと、様々な画像生成AI関連のサービスを統合しています。
無料の範囲だけでもかなり面白いことができます。
動画生成AI Klingで作る高品質なアニメーション
2024年になって、動画生成 AI の進化が止まりません。OpenAI の Sora が話題を作りましたが、現在までのところ一般ユーザーが使えるものはまだ出てきていません。その間に出てきたものがいくつかあります、
Runway Gen-3 Alpha
Luma DreamMachine
そして、この Kling です。
他にも Vidu など各社から破綻(以下にもAIが作ったようなパラパラアニメ)のない動画生成AIが次々と生まれています。
僕が Kling を使っているのは、年間$60という破格だったこと(通常この価格は他の動画生成AIサービスの1ヶ月分か2ヶ月分です)、アジア圏の人の顔がスムーズに動画化できること。という理由です。中国のサービスなので、嫌がる人は多いですが個人的にはそれほど抵抗がなかったので、採用しています。
なぜ、有料のサービスを使用してまで、動画生成AIを使用するのかといえば、やはり各種SNSでの人の反応が違うから、という一言に尽きます。いずれ、このレベルの動画は当たり前になってきますが、その頃にはみんなが同じように使用しているので、「見慣れたフリー素材」のように目を引かなくなるのは当たり前ですね。
まとめ
他にもAIアバターサービスの HeyGen だったり、マインドマップを作成してくれる Mapify、スライドなどを高速で作成できる Gamma といった仕事のワークフローを劇的に変えるAIツールはたくさんあります。ただし、今の私のワークフローでは、今日ご紹介したサービスやプロダクトが一番よかったのです。
そして、今このデッキに飛び込もうとしているのが Mapify と Napkin AI と Gamma という3つのツールです。3つもかい!って思うかもしれませんが、これはまた別の機会にお話ししましょう。
今度、このデッキの話と実演デモを無料のAI関連 Facebook グループ AICLASS Begins でやろうと思います。LINE 公式でもご案内しますのでぜひ、登録しておいてくださいネ。Facebook グループの参加申し込みも LINE 公式からできます。
ぜひ、このツールについてもっと詳しく知りたい!と言うのを LINE で教えてくださるとうれしいです。
ChatGPTデイリーハックと AICLASS Begins
現在、週に3日 朝30分の時間を使って、ChatGPT はもちろん、さまざまな AI の活用を日常に落とし込む「ChatGPT デイリーハック」という学びの場を提供しています(月額 3,300円)。私がこうしたツールをどんなふうに活用しているのか?AIの使い方に加え、画像生成AIや、検索AI、さらには音楽生成AIに至るまで、私だったらこう使うという視点で 30分を共に学び意見交換しています。
コンセプトは「普通の人のAI活用術」です。AIサービスをゴリゴリ作ります!という人には向いていません。温かい仲間と一緒に過ごす朝の30分。AI時代のモノの見方、考え方を身に付けたいという人にはとてもいい学びの場です。
なにより、参加者の皆さんがこうした AI ツールをどう使いたいのか?というのが肌感でわかるのも非常に学びになりますね。
興味のある方は、以下のLINE 公式アカウントから「朝30分のAI習慣 ChatGPT デイリーハック」ボタンを押してくださいね。
私がこの AI という革新的技術の世界につねにアンテナをはりつづけられるように、上記 ChatGPT デイリーハックとは別に運営している Facebook のグループ「AICLASS Begins(アイクラスビギンズ)」があります。私自身のモチベーションのために運営しているので、このグループは完全無償提供しています。あなたの参加と反応が私の栄養源です。
その性質上、AI と共に暮らす(CLASS)という前向きな人に参加してほしいので、私からの招待制とさせていただいています。
まずは、無料グループ AICLASS Begins に参加して、「AICLASS Begins に参加したい」ボタンを押してくださいね。
コメント