AI講師の僕にとって「楽読(らくどく)」とはなんだったのか? 〜その2〜

目次

「楽読」を通して僕が手に入れたもの

ぜひ、今日の記事を読む前に、前回の記事もお読みくださいね。

僕にとって、「読める」というたった一つのことを手に入れたことが、これだけ生涯にわたって、大きな学びにつながるとは、正直なところ始める前には予想もつかないことでした。

「楽読」は速読スクールです。でも、速読スクールの一言で語るにはあまりにも大きすぎる人生の転換点で、さまざまな学びの前に「読める」ということの価値を感じてほしいと思い、この記事を書きます。

僕がサッと上げられるだけでも10のメリットがありましたので、それについて語っていこうと思います。

  1. 本が「読める」ようになった
  2. 「怒らなく」なった
  3. 自分の内側の「ゆらぎ」に敏感になった
  4. 今の自分を「好き」になれた
  5. 「自分の特性」を強化できるようになった
  6. 継続できるようになった
  7. 関連性を見出す力がついた
  8. 素直になった
  9. マイナス思考をプラス思考に転じられるようになった
  10. 「執着」しにくくなった

書き始めたら、大作になりそうな予感💦なので、今回は 1〜3 についてお話ししましょう。

本が「読める」ようになった:無限の可能性への扉が開いた瞬間

速読スクールですからね。いわずもがな、本が「読める」ようになったのは大きいです。

楽読に来られる方は、「もともと本は好きだけどもっと読みたい派」「本が読めない派」の二通りがいらっしゃいます。僕は後者、それも「壊滅的に本が読めない派」でした。

著者プロフィールを読むようになり、人に興味が持てるようになった

本のタイトルには惹かれたけど、その本を書いた人がどんな人だって気にしませんでした。本を読めない時の僕にとって著者は、その一冊でしか出会わない人でしたから。だって、年に読んでも5冊。そのほとんどがIT関係の技術書だった僕にとって、その人の本に出会うのは人生のうちでその一冊、「これで最後」だったでしょうから。

ところが、楽読を始めた翌年、1年に200冊読めるようになります

そうすると、僕の興味のある本の中に、同じ著者の方が何度も何度も出てくるわけです。「あ、この人の本前も読んだ!」「あれ?前回と著者プロフィールが違ってる」「そっかぁ、この本を書くのにこの人は、この一冊の間にこんな成長をしてきたんだな」と、俄然著者に興味が持てるようになってきました。

それは、同時に「技術には興味があるけど人には興味がない」という僕が「人に興味を持てるようになった」瞬間でもありました。

文中のインスピレーションや、参考文献で次の本を探すようになった

年に5冊も本を読まない人は「読むべき本が出てきた時」に、本を探します。「次にどの本を読もうかなぁ」とは考えません。でも、本を読むのが楽しくなってくると「次は何を読もうかな?」という思考に変わります。その時に、ヒントとなるのが「気になるキーワード」と「参考文献」です。

ある時、僕は VR(バーチャルリアリティ:仮想現実) にめちゃくちゃ興味があって、いろいろ本を読んでいました。その時に、音にも VR っていうのがあるんだ!と気になって、次に読もうと思ったのが音に関する本でした。

こうやって、自分が「無意識下で気にしていること(気になるキーワード)」を、ちゃんと「認知」するというのもすごく大切なことです。そして、もう一つ「参考文献」。文字が小さいので、普段はまるで気にすることもなかった、アノ参考文献です。

この人の考え方や、伝え方が好きだな〜と思う著者に出会った時に、この著者の方はどうやってこのような思考を手に入れたのかと気になります。そんな時に、僕がこれまでに読んできた本と同じ本を読んでいた、ということがあります。

そうすると、「あ、今この人と同じ道を歩んでいる」と気付けます。他にもこんな本を読むと、こんな思考ができる人になるんだな!と自分の未来がちょっと楽しくなります。マイナス思考に苦しんでいる人には、この参考文献から自分の今後の読書を広げるきっかけにするといいでしょう。

「怒らなく」なった

「怒り」というのは、自分のルールにそぐわない時におきる。自分が大切にしてきた価値観を、目の前の人が持っていなかったり、守ってくれなかった時に「怒りの感情」が噴出する。「怒り」は無意識下の反応だから、「怒り」は湧いてしまった時にはもうどうしようもないんですよね。まずは、それを「許して」あげる。「人間だからね」って。

そして、「あ〜、自分のルールを汚されたって感じたんだね」と自分のルールを「認めて」あげる。その上で、本を読むと自分ルールをちょっとだけ曲げてもいいかな?と思える言葉に出会う。その言葉を自分の人生に採用してみたら…。

目の前の人と、もうちょっとだけバランスの良い関係になれるかもしれない。

今までは均衡を保っていた「自分のルール」。そこに他人や新しい環境が入ると、バランスが崩れます。崩れたバランスに、新しい「自分ルールの書き換え」を行って、また新たなバランスを創出します。

気付けば、ちょっとのことでは「怒らない」自分が出来上がっていました。

自分の内側の「ゆらぎ」に敏感になった

楽読を始めた時に「えっ?」って思ったことの一つに「楽読は『感じる(感性)』をすごく大切にする」ということ。だって、本を早く読むのに感性なんて別にいらないでしょ?って思っていたから。僕は思考力を鍛えるために、楽読を始めたので、最初のレッスンで「どう感じますか?」と言われた時には言葉を失った。

実は、脳には「思考を練る」という働きと「キャッチする」というアンテナのような働きがあると言われている。いわゆる前者が左脳的な使い方で、後者が右脳的な使い方。これは多くの人と話してきてわかったことだけど、「思考を練る」にしか脳を使っていない人の回答は「遅い」。そう、「どう感じますか?」と言われた時の僕は「思考を練る」で回答しようとしていたのです。

これは、心理学者ダニエル・カーネマンが著書『ファスト&スロー』で書いた「遅い思考(システム2)」と「速い思考(システム1)」とも符合する。

速い思考(システム1)の特徴:直感的、無意識的、自動的に働く。瞬間的にアイデアが出る。認知バイアスを生みやすい。印象に残りやすいものを重視しがち。
遅い思考(システム2)の特徴:論理的、意識的、時間と努力を要する。速い思考を監視・制御する役割。集中力が必要。速い思考による判断ミスを防ぐ。

実は両方必要なんですね。僕は子供の頃の記憶を遡ってみると、元々直感や感性が鋭かった。でも、学校では「よく考えなさい」と言われたり、会社では「ロジカルシンキング」を鍛えましょう、と言われてきて、自然と感じるより考えることが大切って思って、大切な能力の片側を封印してきたんでしょうね。

「楽読」を始めて「どう感じますか?」と言われ、少しずつ自分が「感じたこと」をブログに書いたり、主催の読書会で「自分の言葉」にするようになった。ゆっくりとゆっくりと、システム1とシステム2をつなげていくようにした。

「楽読」をやっても「感じるというのがわからない!」という人にも出会ってきた。僕の力不足で伝えきれなかった。

システム1はずーっと使わないと錆びついてしまって、最初は感じるといっても『自分の内側のほんのわずかな「ゆらぎ」』でしかない。この「ゆらぎ」を丁寧に丁寧に、システム2を使って増幅してみる。この時の、システム2(左脳思考)はいわばアンプのような存在で、「感情」を「言語に落とし込む」と言ってもいい

言語というのは何百万通りもある「感情」のサブセット(部分集合)で、感情を言語化できるようになるとその時感じた感情に自分をシンクロさせることができるようになる。でも、本来言葉というのは感情に比べて圧倒的に不自由なものだから、少しずつ少しずつ削り出すように、自分の感情を言語化するトレーニングはしてみてもいい。そういう時には、ブログや読書会がいい。読書会は、共感する人を身近に感じられるし、ブログは、自分の感性を言語化するのにこれ以上最高の教材はない。

そういう時に「怒り」のような強い感情は大切だ。どんなに「感じる」力が衰えてしまった、錆びついてしまった人も、「怒り」の感情は強く持っていたりするから。だから「怒ってもいい」。心がまだ生きている証拠だから。

思考は次なる思考を「引き寄せる」。「感じるというのがわからない!」という人は、まずは「感じるというのがわからない!」という言葉を「何を感じている?」に変えてみたらいい。「感じてない」に意識が向くと「感じられない」ことをどんどん思考の中で強化するが、「感じている」に意識が向けば、「感じられる」ことをどんどん思考の中で強化していくから。言葉から思考が変わるのを体感してみてほしい。

まとめ:「読む」と「AI」を通じて、人が人らしくある社会へ

「ChatGPT は自分と対話するためのツール」僕はそんなふうに捉えています。その中で、実は今日お伝えした3つのことはとても大きな要素になります。

  1. 本が「読める」ようになった
  2. 「怒らなく」なった
  3. 自分の内側の「ゆらぎ」に敏感になった

ChatGPT によって、大量の文書が吐き出されるようになります。「読む」が遅いと、それを自分の思考や感情に反映させることができません。そして、自分の内側の感情に対して、そう思ってしまっていいんだよと「怒り」の感情さえも受け入れられるようになると、自分の内面を掘るのが楽しくなります。そうすると、「怒り」だけでなく、細やかな感情の動きにも敏感になり、「自分と他者」「新しいテクノロジー」に対しても、感性が磨かれていきます。

「読む」については、「本を読めなかった僕がよめるようになったことで変わったこと」を伝えながら、AI時代にも人が鍛えるべき基本スキルの一つとして広めていこうと思います。

僕は、4/30をもって「楽読」のインストラクターを卒業しました。今後、僕がインストラクターをすることはありません。ですが、「楽読」に興味がある人は、僕の信頼できるインストラクターを紹介できますので、お声がけいただければと思います。

そして、自分を知るためのツールとしての AI、あなたがあなたらしくいられるための AI との関わり方を、探究しお伝えしていきます。

5/11 「読む」のイベントがあります!「人生を編む者たち 2024 in 銀座」

「読む」ということに興味は持てたでしょうか?

実は来週末 5/11 に銀座ブロッサムにて、作家 喜多川泰さんと、作家 森沢明夫さんのコラボ講演会が開催されます。主催は、インスタで28.5万人のフォロワーがいる「まめのき」さん。まめのきさんは、この講演会のために、30000字越えの電子書籍を書き上げ、参加者へ配布されています。

1500冊もの本を読んだトップインスタグラマーの「まめのき」さんと、話ができるなんて。5年前の自分だったら決して交わらなかったであろう大きな変化です。

全てのスタッフが、「読む」を通じて人生を変えてきた人。ぜひ、その輪の中に足を運んでください。あなたがあなたらしくいられる人との出会いが待っています。

ChatGPTデイリーハックと AICLASS Begins

現在、週に3日 朝30分の時間を使って、ChatGPT をはじめとする AI ツールの活用を日常に落とし込む「ChatGPT デイリーハック」という学びの場を提供しています(月額 3,300円)。僕が ChatGPTをどんなふうに活用しているのか?今日のような自分を知るためのAIの使い方に加え、画像生成AIや、検索AI、さらには音楽生成AIに至るまで、僕だったらこう使うという視点で 30分を共に学び意見交換しています。

なにより、参加者の皆さんがどう使いたいのか?というのがわかるのも非常に学びになりますね。

興味のある方は、以下のLINE 公式アカウントから「デイリーハック詳細希望」とお知らせくださいね。

僕がこの AI という革新的技術の世界につねにアンテナをはりつづけられるように、上記 ChatGPT デイリーハックとは別に、運営している Facebook のグループ「AICLASS Begins」があります。僕自身のモチベーションのために運営しているので、このグループは無償提供しています。あなたの参加と反応が僕の栄養源です。

その性質上、AI と共に暮らす(CLASS)という前向きな人に参加してほしいので、僕からの招待制とさせていただいています。

このグループへの参加希望の方は、上記の LINE 公式アカウントから「FBグループ参加希望」とメッセージくださいね。


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この記事を書いた人

ジーニーのアバター ジーニー スピリITエヴァンジェリスト

「自力と他力、二つの力が共鳴する時、未来は無限に広がる」。テクノロジーとスピリチュアルの世界をブレンドし、それぞれの力を最大限に引き出す方法を伝える情報を提供しています。「わたしならできる」という自力、「あなたを数百数千倍に輝かせる」テクノロジーという他力。自分を信じ、テクノロジーを活用する一歩を踏み出しましょう。

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