仲違いしていた父が他界し、楽しそうに父を語る娘

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喜多川泰さんの「よくがんばりました」

先日のレッスンで、僕は1冊の本を彼女に紹介しました。お父さんとの関係をお伺いしたからです。

その本は、喜多川泰さんの小説「よくがんばりました」です。この小説では、主人公の元に、ある日突然「何年も連絡をとっていなかった父が他界したので、その遺品を引き取って欲しい」と訃報が届きます。母と逃げるように父の元を離れた主人公ですから、そんな遺品に興味はなく、すべて処分して欲しいとさえ思っていました。ところが、結局父の住んでいた、生まれ育った町を訪ねることになります。

そんな本でしたから、きっと、彼女の境遇と重なるところがあると思ったのです。

亡くなって初めて、父と仲良くなった

うちはもう、本当に仲の悪い家族でした。全然会話もなかったし、まともに口聞いたことなかった。

ジーニー

うんうん

うちは、おじいちゃんを戦争で亡くしているので、私の父は自分のお父さんを知らなかったそうです。それで、戦後で色々苦労して、家族とも仲良くできなくて。やったことが全て裏目に出てしまう人だったみたいです。それで、亡くなってからいろんな苦労を知ったんです。教えてもらった本みたいに。

ジーニー

うんうん。喜多川泰さんの「よくがんばりました」だね。

父の遺品、お財布の中に私が書いた手紙が入っていたんです。私も書いたことをすっかり忘れていたんですけど。手紙が2つ出てきて、私が父にお花を送ったみたいなことが書かれていました。その時の手紙をずっと大事に持っていてくれたんだって、ようやくわかったんです。

だから、亡くなってから私は父と仲良くなったんです。

過去は今この瞬間変えられる

受講生さんの話を聞いて、「過去は今変えられる」という言葉を思い出しました。

起きた出来事は変えられないが、その解釈は、僕たちが触れた情報によって書き変わっていく。相手を責めたいのは、相手のことをよく知らないからだ。もしくは知ろうとしなかったからだ。今この瞬間は、いつも僕たちの選択を待っている。どちらを信じたいのか?それは、今この瞬間変えられる。未来についても不安があるかもしれませんが、現在の選択と行動が未来を変える力も僕たちは持っています。

まとめ:仲違いしていた父が他界し、楽しそうに父を語る娘

お父さんが亡くなったことを嬉しそうに話している私って不謹慎だなと思いつつ、なんでだろうと思ったら、「あ、お父さんのことをいっぱい知ることができたっていう、喜びだったんだな」と思ったんです。

彼女はそう語ってくれました。

この話からわかるのは、過去の出来事は過去であり、私たちは現在の瞬間でその出来事をどのように受け取り、判断するかに影響を与えることができるということです。同時に、未来も自分の選択と行動次第で変えることができます。過去にとらわれず、現在を大切にし、未来を前向きに考えたい。あらためてそう思いました。

亡くなってからでも、関係性は変えられる。彼女のストーリーはそれを教えてくれました。大切なことを思い出させてくれてありがとうございます。

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この記事を書いた人

ジーニーのアバター ジーニー スピリITエヴァンジェリスト

「自力と他力、二つの力が共鳴する時、未来は無限に広がる」。テクノロジーとスピリチュアルの世界をブレンドし、それぞれの力を最大限に引き出す方法を伝える情報を提供しています。「わたしならできる」という自力、「あなたを数百数千倍に輝かせる」テクノロジーという他力。自分を信じ、テクノロジーを活用する一歩を踏み出しましょう。

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