先日、僕の読書会に
参加してくれた人が
奇跡の引き寄せ体験をしたと
報告してくれた。
でも、それは決して奇跡ではなくて
読書の持つ「シンクロニシティ」の
力を使ったまでのこと。
僕の「シンクロニシティ」の定義は
めちゃくちゃシンプルで
「偶然を偶然と思えなくする力」のこと。
日本語では「ご縁」と呼ぶ力だ。
そしてそれは、読書を通じて
言葉を磨くことで誰にでも
起きうること。
今日はそんなシンクロニシティ
のように読書がもたらす
変化と成果について
お伝えします。
読書が生み出す奇跡:変化と成果の全貌
読書がもたらす変化や成果は、あらゆるジャンルに及びます。最もわかりやすい例で言えば、知識とスキルの向上ですが、これは本当に読書の持つ一面でしかありません。
でも以前は、本を読むことは「知識やスキルを習得すること以外にないでしょ?」と思っていた時期があります。今日はそれ以外の点を含めて、僕の経験談から「読書がもたらす変化と成果」のお話をします。
- 知識とスキルの向上
- 自己成長と自己啓発
- 人間関係の改善
- 人生の質の向上
- 感情と行動の変化
自己成長と自己啓発
人生とはバランスです。
自分が今まで過ごしてきた、環境や人間関係の中でうまくいっている時には、あなたはなにも変化をしなくてもいいようにできています。でも、時には「生きていく」のに「一番大切な自分の心を守る」ために、誰かとの関係を絶ったり、引きこもったりする必要もあるでしょう。
人生というのはまるで、高圧電流が仕掛けられた壁に触れないように、自分の体と壁を紐でつないで、適度な距離感で宙に浮かせているようなものかもしれません。この時の「壁」に当たるのが、他人だったり出来事だったりします。
壁としての「人」
時には、特定の人と近づきすぎると心が傷ついたり、ストレスを感じたりすることがあります。
例えば、過剰に批判的な人や、自分のエネルギーを奪うような関係性があると、その人との距離を適切に保つことが重要になります。こうした人は、あなたにとって「高圧電流が仕掛けられた壁」になりえます。距離を取りすぎると関係が冷え切ってしまうかもしれませんが、近づきすぎると痛みを伴う。だからこそ、適切なバランスを見つけることが重要です。批判的な人だけでなく、好きな人でも近づきすぎると痛みを伴います。だから、適度な距離感が必要です。
壁としての「出来事」
また、特定の出来事、たとえば過去のトラウマや失敗の記憶、あるいは将来に対する過剰な不安なども、この壁に相当します。これらの出来事に直面する際には、しっかりと向き合う必要がありますが、同時に自分の心や精神が耐えられる範囲で行わなければなりません。過剰にその出来事にとらわれると、自分を傷つけたり、消耗したりすることになります。ここでも、距離を適切に保つことが、心の健康を守るために不可欠です。
ところが、それまでちょうどいいバランスで浮かんでいた自分の体も、設置する部屋を変えた途端このバランスは崩れることになります。
たとえば、新年度が始まり後輩が入ってきたり、結婚・出産によって家族が増えたり、と環境が変わることがこれに当たります。そうした時に人は悩みを抱えます。この「悩む時」こそが「距離感を調整している時期」ということになります。
そして多くの場合、その人(壁)側に位置を調整しろ!とヤキモキするのですが、壁を動かすのはとてつもなく難しいことに気づきます。そこで、自分の方で紐を巻き取ったり、伸ばしたりを調整しはじめます。
これが、自分を変えるということです。行動を変えたり、思考を変えます。そしてこの時に必要なのが「言葉をアップデートする」というプロセスです。
「自己啓発」とは「やり方」をアップデートすること
自己啓発は、具体的なスキルや知識、行動パターンの改善を通じて、日常生活や仕事、趣味などの場面でのパフォーマンスを向上させることに焦点を当てています。これには、時間管理の技術を学んだり、コミュニケーションスキルを向上させたりといった「方法」を習得することが含まれます。
たとえば新しい環境になって時間が足りない、となれば「時短術を学ぶ」というやり方のアップデートを学びます。これによって、即効性のある「距離感」のアップデートが可能になります。
これは自己啓発書を読むことで、アップデートされていきます。
「自己成長」とは「あり方」をアップデートすること
ところが、やり方のアップデートだけでは不可能なケースがあります。相手の行動がどうしても理解できない!といらだつ、存在が許せない、というのはまさにこのケースになります。
自己成長は、自己の存在そのもの、つまり「自分がどうあるべきか」「自分の本質は何か」といった問いに対して、自らを内省し、成長させるプロセスです。これは、内面的な価値観や信念、人格そのものを深めることに焦点を当てています。
これは、小説を読んだり伝記を読んだりすることで「気づき」が起こることであなた自身がアップデートされます。今まで見えていなかったモノや繋がりに気づいたり、現象や出来事を許せたり、といったことが起こります。
人間関係の改善
人生とは、先に書いたような「宙に浮いた自分のイメージ」を僕は持っているのですが、この時自分の体を宙に浮かせているのは、周りの人との距離感という糸です。
自分の精神状態によって、僕たちは優しくもなれるし、厳しくもなる。いつも同じ状態ではいられないのが人間という生き物です。イライラの原因は主に自分の中にあります。
こんな時に僕が大切にしているのが、
✅他人に期待しない
✅自分の機嫌は自分で取る
の二つの言葉です。
「他人に期待しない」と「自分の機嫌は自分で取る」は同じこと
え?人を信用するなってこと?それって寂しい生き方だよね。
そう思うかもしれません。でも、少しこの言葉の意味を「アップデート」していきましょう。
もしも、アイツがグズグズしたせいで今日はイライラしっぱなしだ!と思ったとします。もしそうならば、あなたの機嫌はその「アイツ」があなたが思った通りに行動してくれなければ「悪くなる」ということになります。あなたの機嫌は、その「アイツ」が思った通りに行動してくれることに「期待している」ということがわかるでしょうか?
あなたの心の手綱は、あなた自身が握っていればいい。だって、あなたがあなたの唯一の主人なのですから。だから、「他人に期待しないで、自分の機嫌は自分で取る」。あなたの心は、この瞬間からあなたが決められる、そう捉えることは何よりも大切なのです。
こんな思考のアップデートができたのは、喜多川泰さんの小説「ソバニイルヨ」でした。小説というのは、その言葉を自分の中にインストールするのに十分な場面が設定され、感情と共に言葉が用意されます。
カルシウムを効率よく摂取するためには、マグネシウムを一緒に摂った方がいい。なんて言われますが、カルシウム(言葉)を効率よく接種するために、マグネシウム(場面)と一緒に受け取ることで、効率よく(共感力を発揮して)吸収しやすくなるんです。
あなたの中には、まだ目の前の人に共感できる要素を持っていない場合があります。でも、それは多くの場合共感できるバックエンド(背景)情報をあなたが経験したことがなかったり、その知識を持っていないことにあります。
そんな時に、主人公の生い立ちからの、共感できるストーリーを積み上げて、あなたが共感できる状態にしてから必要な言葉を受け取る「小説」というのは、あなたの周りにいる人に共感できるとてもいい教材なのかもしれませんね。
人生の質の向上
人はある対象に関する情報を受け取ることで、よりその対象を知るきっかけを得ることができます。「知れば知るほど、もっと知りたくなる」って感じですね。
僕は釣りをしますが、まったく釣りをしない人からこの例え話をスタートしますね。
釣りには、大まかに分けると川釣りと海釣りがあります。自分の住んでいるところが海に近ければ、たまたま海釣りに連れていってもらえるかもしれません。その連れていってもらった釣りが思いの外面白かったとすると、ひとりでも海釣りができるように、いろいろと知りたいと思うでしょう。
海釣りに必要な道具を調べ始めると、ロッド(竿)、リール、ライン(糸)などがあると知ります。
ロッドもピンキリなんだけど、この価格差がどこから出ているんだろうと調べ始めると、その素材とガイド(糸を手元から竿先まで伝える輪っか)があるということを知ります。さらにはガイドにも、良し悪しがあって…。
たったこれだけでも、どんどん、釣りに対する詳細度が上がっていったのが分かるでしょうか?
きっと人生も同じようなもので、知れば知るほど奥深い。私たちは、今知っている知識の少し外側にしか、知識を広げることができません。ちょうど、以前のブログで書いたこの風船のようなものですね。
本を読んで人生の質が上がるのは、この世界のモノが増えるからではありません。この世界の詳細度、解像度が高くなるからです。人にとって、永遠になくならない知への探究心に火をつける存在、それが本なんだろうと思います。
感情と行動の変化
僕たちは食べ物からエネルギーを得ていますが、人を動かすエネルギーは食物だけではありません。通常、機械などは与えたエネルギーに比例してアウトプットが出ますが、人間は空腹状態でも何かを成し遂げるエネルギーを出すことがあります。
それが「感情」だと、僕は思います。
僕の主催する読書会では、1冊の小説のある章をテーマに、その中で自分に響いた言葉やフレーズを発表します。そして、なぜその言葉やフレーズが自分に響いたのか?ご自身の経験とともに語ってもらいます。そうすると、自分には刺さらなかった言葉やフレーズが、別の人のエピソードを通じて身近に感じることができるようになります。
気にも留めなかった日常が、途端に意味のあるシーンに変わります。そして、その読書体験は、あなたの未来やあなたの周りの人の未来を動かす動機に変わります。
「あぁ、あの時〇〇さんが話してくれたことって、こういう気持ちなんだ!」と。「共感」のインストールが起こり、それは次の「行動」につながります。
これは、自分を動かす言葉をインストールしたことになります。そうやって、小説を通して感情を動かす方法をしり、自分を動かす言葉(フレーズ)としてインストールする。この経験はきっと、時が来た時にあなたを動かすエネルギーになるんです。
冒頭で述べた、奇跡の引き寄せ体験をした読書会参加者さん。
彼は、写真を撮りたかったのだそうです。人を撮りたい、でも人に声をかけるのは恥ずかしい。そう思っていたそうです。その感情を察した、別の参加者さんが「〇〇さんという写真家さんがいて同じように人に声をかけるのも恥ずかしかったそうですよ。その人が今度個展を開くんだって言ってました。今は多くの人に声をかけて浅草の街中で多くのスナップ写真を撮っています。」そんなエピソードを紹介してくれました。
すると、その写真家さんのことをその場で検索した参加者さんは、なんと、その読書会の日に写真家さんの個展が開かれていることを知ります。そして、福島から浅草までその個展を見に、写真家さんに会いにいったそうです。
朝5時の読書会を終えて6時には家を出て7時には東京行きの新幹線に乗っていたという。これは自分を動かす言葉をインストールしたからに違いません。本を読む、ただそれだけで感情と行動に変化が生まれていくのを目の当たりにしました。
まとめ
今回のブログは大変でした。この1記事を書くのに1週間更新が止まりました。本を読めなかった僕が、本を通して変化を感じたことを僕なりにまとめたつもりです。この記事を読んで、ひとりでも多くの人が本を読めるようになるといいと感じました。
- 知識とスキルの向上
- 自己成長と自己啓発
- 人間関係の改善
- 人生の質の向上
- 感情と行動の変化
実は7/16のブログから1冊の本を書くつもりで、合計10本の記事を書いてきました。今まではインスピレーションで浮かんだキーワードから記事を書くというスタイルでしたが、一本の本を書くイメージで記事を書いてきました。これは思いの外大変でした。
この4月に速読講師を辞めて、自身の「読むことの意義」を再認識しておきたく、これらの記事を書きました。これが、以前の僕と同じように本を読めない人にとっての福音となりますことを祈っています。
さて、これからも読書の素晴らしさは伝えていきますが、一段落しましたのでこれからはAIに全振りしていきますね。今後ともよろしくお願いします。
ChatGPTデイリーハックと AICLASS Begins
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