記憶力に自信がない人にに朗報!「実は小説が記憶に効く」ワケ

僕のように40代〜50代になってくると
「歳のせいで記憶力が〜」なんて
セリフを一度は吐いた事があるでしょう。

でも、ちょっと待って
それ嘘かもしれません!

今日は、年齢とともに衰える
と思いがちな記憶力を
小説で補えるかも…というお話です。

目次

「小説で泣きました」は記憶に効く!

先日、こんな記事を公開して、結構な反響がありました。

さて、僕は「飛ばし読みでもナナメ読み」でもなく、熟読で今のあなたの2~7倍の速度で本が読めちゃう速読スクール「楽読」のインストラクターをやっています。そんな中、受講生さんには本を読むことの価値を、僕なりの解釈で伝えています。「なぜ読書するといいの?」っていうのは、どれだけ伝えても伝えきれないものです。

ジーニー

共感力と記憶力?なんか関係あんの?

はい、実はあります。

小説を読み、「情動性記憶」に刻み込め!

ジーニー

情動性(じょうどうせい)記憶とは、特定の出来事や経験に関連した強烈な感情を伴う記憶のことを指します。

これは日常的な出来事よりも長く記憶に残ることが多いです。強い感情、特にネガティブな感情を伴う出来事は、私たちの記憶に深く刻まれる傾向があります。

ジーニー

ほら、嫌な思いをした経験って、あなたの中にもいくつか残ってるでしょ?

小説を読んで泣くという経験は、その物語の中のキャラクターや出来事に強く感情移入することから来る強い感情の反応と言えます。読者は登場人物の喜びや悲しみ、挫折や成功を共感し、自分の経験や人生の一部としてそれを受け止めます。

このような感情的な経験は、情動性記憶として脳に刻まれ、後にその小説やその場面を思い出すだけで強い感情が再び呼び起こされることがあります。これが小説ならば、自己啓発書やビジネス書のように何度も読まなくても、一度共感しながら読めば記憶が定着する理由です。

この情動性記憶のメカニズムは、人々が映画や音楽、アートなど様々なエンターテインメントや文化体験を通じて得る感情的な反応とも関連しています。感情と記憶は深く結びついており、私たちの経験や学び、そして人間としての成長を形成する重要な要素となっています。

つまり、映画や舞台など、アートに触れることでも成長するんですね。

ジーニー

小中学生の頃に、奈良京都には全く興味のなかった子供も、なぜか大人になって旅してみたらすっごく楽しかった、なんてのも奈良京都にまつわるサブストーリーが擬似経験の中に蓄積していたから、と解釈できます。

「ストーリーテリング」の力

人間の脳には古来より「物語回路」というものがあるそうです。

文字では残っていないけど、その土地に伝わる伝承とか、昔話とか、ありますよね。つまり、物語にして伝えると、後代まで言い伝えとして残る、という話なのです。

東日本大震災の時に、人々を津波から救い話題になった「此処より下に家を建てるな」という石碑も、そんな言い伝えの一つなのかもしれません。

小説によるストーリーテリングと記憶力は、心理学や神経科学の研究でも取り上げられている興味深い関係を持っています。ストーリーテリングと記憶力に関する話を5つほど。

情報の構築性

人々は情報を記憶するとき、その情報をストーリーの形式で整理・組み立てることが一般的です。物語性のある情報は、断片的な情報よりも記憶しやすいとされています。そのため、ストーリーの形式で提供される情報(例えば、小説のプロットと呼ばれる元原稿)は、一連の事実や日付よりも記憶に残りやすいと考えられます。

感情と記憶の関連

先にも述べたように、感情は記憶の形成や保持に影響を与えます。小説が読者の感情を引き出すことができれば、その内容は情動性記憶として強化される可能性があります

同一性と投影

読者は小説のキャラクターや状況に自分を投影することがよくあり、その結果、ストーリーがあなたの自己認識や人生経験と結びつきやすくなります。このような個人的な経験との紐付きは、記憶を強化するでしょう。

繰り返し

小説の中で特定のモチーフやテーマ、キャラクターが繰り返し登場することで、読者の記憶にそれらが強く刻まれます。

具体性と視覚化

小説はしばしば詳細な描写をすることで、読者であるあなたの視覚的想像力を刺激します。視覚的イメージは抽象的な情報よりも記憶しやすいとされています。

総合的に、小説によるストーリーテリングは、情報の構築性、感情、同一性、繰り返し、具体性などの要素を通じて、記憶の形成や強化に寄与すると言えるでしょう。読むことは、単にエンターテインメントとしての価値だけでなく、学習や記憶の強化という側面も持っています。

まとめ

ジーニー

今日は、小説の持つストーリーテリング(物語の力)が記憶力に効く!というお話でした。

そうは言っても、自分の覚えたいこととストーリーが結びついているような小説なんてないんだけど。

実は、覚えたいことと関連するストーリーでなくてもイイんです。いっぱい記憶の中に引っ掛かりを作っておく上でも、小説を読むって実は素晴らしいことなのです。どの記憶が使えるかわかりませんからね。

その話はいずれ詳しくお話ししたいと思います。

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この記事を書いた人

ジーニーのアバター ジーニー スピリITエヴァンジェリスト

「自力と他力、二つの力が共鳴する時、未来は無限に広がる」。テクノロジーとスピリチュアルの世界をブレンドし、それぞれの力を最大限に引き出す方法を伝える情報を提供しています。「わたしならできる」という自力、「あなたを数百数千倍に輝かせる」テクノロジーという他力。自分を信じ、テクノロジーを活用する一歩を踏み出しましょう。

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