AI講師の僕にとって「楽読(らくどく)」とはなんだったのか? 〜最終回〜

目次

「楽読」を通して僕が手に入れたもの

ぜひ、今日の記事を読む前に、これまでの記事もお読みくださいね。

僕にとって、「読める」というたった一つのことを手に入れたことが、これだけ生涯にわたって、大きな学びにつながるとは、正直なところ始める前には予想もつかないことでした。

「楽読」は速読スクールです。でも、速読スクールの一言で語るにはあまりにも大きすぎる人生の転換点で、さまざまな学びの前に「読める」ということの価値を感じてほしいと思い、この記事を書きます。

僕がサッと上げられるだけでも10のメリットがありましたので、それについて語っていこうと思います。

  1. 本が「読める」ようになった
  2. 「怒らなく」なった
  3. 自分の内側の「ゆらぎ」に敏感になった
  4. 今の自分を「好き」になれた
  5. 「自分の特性」を強化できるようになった
  6. 継続できるようになった
  7. 関連性を見出す力がついた
  8. 素直になった
  9. マイナス思考をプラス思考に転じられるようになった
  10. 「執着」しにくくなった

書き始めたら大作になってしまったので、今回は 7〜10 についてお話ししましょう。

関連性を見出す力がついた

ブログを書き始めたおかげか?本を読むようになったおかげ?なのかはよくわからないが、2つの事柄の中に、関連性を見出す力が育ちました。

ブログというのは、例えば僕の中で「怒り」の感情で書き出しても良いものだと思っている。ただし、そのまま「怒り」の感情で終わってしまっては、ただ自分の「怒り」を垂れ流すだけの排泄行為でしかない。これを、その中からの「学び」に着地するからこそ「アンガーマネジメント(怒りのコントロール)」としてのブログになりうるし、読む人にとっても価値あるものになる。

「学び」に着地させるためには、「関連性を見出す力」が必要不可欠になる。ここで、僕が「記憶の足場」と呼ぶ概念がある。過去にもいくつかの記事で書いているが、「感情」と「記憶」を結びつけるために「小説」を利用していたり、自分の興味範囲を広げるために「小説」を利用していたりした。

これは、「自由な発想をしてもいいよ」と「楽読」の中で自分を肯定できるようになってきたからだし、右脳による「跳ねる力」「アンテナとしての脳」「速い思考(システム1)の脳」は、記憶の隣人(隣り合わせになっている記憶の断片)を探し当てる力と密接に関係している。

例えば「大切な会議中」に「5歳の時の遊び場の記憶」がフッと頭に浮かんだ時に、自分を許せていないと「会議中に無駄なことを考えちゃダメだ!」と思ってしまう。ところが「そんな自由な発想もいいじゃない?」と自分を許せた瞬間、その「5歳の時の遊び場の記憶」は重要な会議のためのヒントになったりする。

その二つの記憶の中に「関連性」という橋を掛けるのだ。

素直になった

まだまだ、相当に「ひねくれている」とは思うんだけど…、まぁ前に比べたら随分と自分に素直になったように思う。これは第1回で書いた「怒らなく」なった、ということにもつながる。自分の心の揺らぎを「他責」にしない、ということでもある。他人に期待しすぎない、自分の機嫌は自分で取る。全て同じこと。

「怒りの感情」というのは、自分の人生をかけて自分の中に作り上げてきたルールに「他の人」が従ってくれないから起こる。「本当はそうしたいのに素直になれない自分がいる」ということも、自分の中に作り上げてきたルール同士が衝突するから起こる。

例えば、「仲間に入りたい」という感情に対して、「恥ずかしい」という感情はブレーキを掛ける感情である。そんなこと「恥ずかしい」ことではないのにね、という思考の再プログラミングに役立つ本を読んだ後は、少しだけ素直に「仲間に入りたい」という行動を後押ししてくれることになる。

アクセルを踏めるというよりも、「ブレーキ」を緩めることができる。でも、その小さな変化が人生をちょっとずつ生きやすくする。そう、AI時代になろうが、いつだって幸せは自分の心が決めている。だから自分の内側を見られる「内観する力」はこれからは ChatGPT と一緒に磨いたらいい。ChatGPT は人と話しているように見えて「自分と対話」するためのツールでもあるから。

マイナス思考をプラス思考に転じられるようになった

AI がどんどん進化をしていくと、人のできることはどんどん拡大していく。

この AI フィギュア画像のように、絵が下手な僕が「絵を作ること」をビジネスにしている。

ところが、そんな時に「絵が下手な僕」を僕自身が否定し続けていると、人並み以下の力を「人並み」に着地させるだけで人生を終えてしまうことになる。もちろん、それがあなたにとって「楽しいこと」や「人生を賭してまで」実現したいことならばそれでいい。

AI がどんどん進化をしていくと、人のできることはどんどん拡大していく。すると気づくのは「人並み」というのが、随分とインフレしていく、ということだ。

いまや絵を描くことを仕事にしている人だって、パソコンやスマホは使えて当たり前になっている。さらに、パソコンでの文字の打ち方、スマホでの文字の打ち方は違うだろうから、その二つを習得しているあなたは、それだけでかなりすごいことをしていることになる。

昔は「キーパンチャー」といってパソコンで文字を打つことだけで仕事になった時代がある。でも、いまや手書きの文字だって読み取れてしまう時代。テクノロジーを使えば誰でもできる「人並み」の世界なのだ。「人並み」がインフレしているのは分かっただろうか?

そんな時代において、「できること」を増やしていくのは、実は結構しんどい。

昭和・平成時代は、この「できない」ことを「できる」に変えることに重きを置いてきた「壁を乗り越える」ことこそが価値があるという時代だった。令和は、ここに新たな選択肢が加わる。

ジーニー

逆に、あなたの「できない」ことを武器にする時代が来た。

SNSを通じて、「できない」人同士が繋がれる世の中が来た。あなたの「できない」は、リアル世界で身近な100人の中では「劣等」的なものでも、SNSの世界では同じ「できない」人と繋がれるための鍵になる。

そんな同じ「できない」属性を持つ仲間たちに「乗り越える」ためのヒントを提示できるのも、かなりの価値があるが、「乗り越えないで上手く逃げられる」方法を提示できるのは、もっと価値があるかもしれない。

そう、必ずしも「戦う」必要はないのだ。避けられる戦いは避けて通れることを示してくれるあなたには十分な価値がある

整理整頓が「できない」僕は、当然の如く「スマホを常に無くしてしまう」。そんな僕にとって「整理しなさい」はもちろん解決策なんだけど、なぜか散らかるのだ。半世紀これと向き合ってきたのだ。そんな僕が

ジーニー

「Apple Watch」いいですよ!という。なぜなら iPhone をいつでも探せるし、「Apple Watch」は体から離れないから。

というと、おなじ「できない」を抱える人にとっては年間 150時間以上を短縮できる、価値ある情報になる。(平均的なサラリーマンが年間に亡くし物を探している時間はおよそ150時間と言われている)

これから、この項の冒頭で述べたような「AIによって誰でも絵が描ける時代」がくる。多くのことが「AIによってだれでもできる」時代になる。自分の「できない」は同じ悩みを抱える人と繋がれる重要なツールになる。

楽読というレッスンの場は、全肯定の空間でした。「できない」をいいね〜、と認められる空間です。そこで、「できない」ことって、実は「いいこと」なんじゃないか?と光を当てられるようになったからこそ、僕自身、この AI 時代に、AI をスッと受け入れられるようになっているのです。

「執着」しにくくなった

僕は、ソフトウェアエンジニアを 20年やってきました。プログラマーとしても、プロジェクトの管理者としても、上司としても。

そこには、まだ目の前にないものを作るという楽しさがありました。コンピュータの世界では、熟練した技術者のことを「ウィザード(魔法使い)」と呼びます。文字通り、コンピュータの世界では僕たちエンジニアは「時を止めた」り、「見えないものを見えるようにした」りできる「魔法使い」のような存在です。

だからプログラムの世界は僕にとって楽しかったんです。

でも、僕よりプログラミングのセンスのある人はたくさんいますし、僕自身がプログラムと向き合っている時間が、それほど多くの人を幸せにしていないな…、と気づいたのです。

僕は「バグ(不具合)」の少ないプログラムを書くのが得意でした。不思議に思うかもしれませんが、プログラムには「綺麗さ」というのがあります。綺麗なプログラムは読みやすく、間違えにくいので、不具合が起きにくくなります。

当然、自分の書いたプログラムには自信を持っていますが、それはこのプログラムを「汚す」ような人には、メンテナンスをさせたくないという「執着」につながります。当然、僕自身が書いたプログラムを人には渡したくないから、僕自身がそこに居座り続けようとします。それが「執着」です。

これは、あらゆるものにつながります。そこで成功を収めれば収めるほど「その場所こそが自分の居場所」だと、しがみつくことになります。

たとえば「油絵を描く」画家がいたとします。油絵で世界的に大きな評価を得ることができたとしましょう。本当は絵の世界には、無限の広がりがあります。水彩画だったり、版画だったり、切り絵だったり。でも、自らの価値は「油絵」であると「執着」に変わった時に、成長は止まってしまうのかもしれません。

やり続けることにも意味があります。あなたが意味を見出し続ける限り。でも「あれ?私前に進んでいないな…」と感じたら、「油絵」で凝縮した学び・体感・真髄を元に新しい世界に飛び出すチャンスなのかもしれません。」

ガリレオ・ガリレイやレオナルド・ダ・ヴィンチといった、歴史に名を残す偉人は、科学者でありアーティストであり哲学者でした。一つ一つを極めて、その一つの世界で凝縮した学び・体感・真髄を元に、新しい世界に飛び出してその才能を開花していったのかもしれません。

「人の死」は「執着」を手放すためにある、と言われたりします。

究極ですよね。あの世があるとしたら、あの世には、何一つ物理的なものを持っていくことはできませんから。記憶すら忘れてしまうんでしょうね。それでも、死後に何かが生かされて次につながっているとしたら、この生の中で凝縮した学び・体感・真髄だけは持っていけるのだとしたらグッと成長できるのだと感じます。

AI によって「死」にも等しい「執着」の手放しを経験させられる時代が来ています。下手なプログラマーはいらないレベルに来ているし、ゲーム用のイラストも AI 作成のものが増えている。動画制作すら、AI による動画がめちゃくちゃ進化していて、ハリウッドにも AI 動画が入り込む時代になっている。

ある種、究極の「執着」手放しツールを僕たちは突き付けられている。

今やっている仕事が、あなたの本質なのではない。あなたはもっと成長できるはずだよ。なんだかそう言われている気がします。

そんな風に考えられるようになったのも、本を読み、さまざまな思考の中から「自分の考え」をまとめられるようになったからです。田坂広志さんの「死は存在しない」は、いい影響をいただきましたね。

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まとめ:「楽読」とはきっかけでしかない…

さて、4回に渡って「AI講師の僕にとって、『楽読』とは何だったのか?」をお伝えしてきました。10個にまとめましたが、その10個の要素は互いに結びついていますし、細かなことで言えば 30〜40でも効かないぐらい多くのメリットがあったと言えます。

ところが、そんな(自分の見えている)世界が変わるきっかけを手にしていても「変わらない」を選択してしまうことはよくあります。それは、受講生さんの中にもいましたし、僕自身の中にもまだまだあります。

「楽読」であれば、せっかく始めたのならば、まずは本を「読んで」欲しいです。レッスンを始めると、すぐに「ちょっとだけ読むのが速くなった」自分がいます。その時に、本を「読む」んです。気持ちと技術がちょっとだけブースト(加速)している間に…。

すると「よめた」自分を経験することができます。「よめた」自分がいたら「本からの学び」をアウトプットしてみます。レッスンの時に「インストラクターさんや参加している受講生の方にこんな本を読んだよ」というだけで十分なアウトプットです。

すると「記録に残そう」とする自分が生まれるかもしれません。X(Twitter)ぐらいの文字数なら何とかなるかも…と、140文字にまとめるアウトプット力がつくかもしれませんし、Facebook で 500文字ぐらいの文章ならすぐに書ける自分が出来上がるかもしれません。どうせならば、ブログ書いたら集客にもつながるし、5〜6回分書いたら電子書籍になるかもしれない、と思って「継続できな」かったはずの自分がいつの間にか継続自分に変わっていた…な〜んて、ボーナスもあるかもしれません。

僕のことですけどね。

気づけば、大好きな作家「喜多川泰」さん、なんて人ができたり。この 9/21 には相模原で行われる「喜多川泰」さんの講演会で、喜多川さんと、喜多川さんの作品好きの人には有名な本屋「ブックランドフレンズ」の名物店長「こんぶ」店長の対談のファシリテーターを務めさせていただくことが決まりました。

「楽読」のインストラクターは 4/30 で卒業しましたけど、「本を読む」ということは、もはや僕の切り離せない一部になってしまったのです。当然それは、AI にもつながります。

AI すらも僕の「執着」でなくなるときには、僕はどんな人としてみなさんの前にいるんでしょうか?なんだかワクワクします。ここまで、4回の「AI講師の僕にとって、『楽読』とは何だったのか?」。誰かの前に進む力になれれば最高です。

5/11 「読む」のイベントがあります!「人生を編む者たち 2024 in 銀座」

「読む」ということに興味は持てたでしょうか?

実は来週末 5/11 に銀座ブロッサムにて、作家 喜多川泰さんと、作家 森沢明夫さんのコラボ講演会が開催されます。主催は、インスタで28.5万人のフォロワーがいる「まめのき」さん。まめのきさんは、この講演会のために、30000字越えの電子書籍を書き上げ、参加者へ配布されています。

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https://www.facebook.com/takayuki.kitahira

1500冊もの本を読んだトップインスタグラマーの「まめのき」さんと、話ができるなんて。5年前の自分だったら決して交わらなかったであろう大きな変化です。

全てのスタッフが、「読む」を通じて人生を変えてきた人。ぜひ、その輪の中に足を運んでください。あなたがあなたらしくいられる人との出会いが待っています。

ChatGPTデイリーハックと AICLASS Begins

現在、週に3日 朝30分の時間を使って、ChatGPT をはじめとする AI ツールの活用を日常に落とし込む「ChatGPT デイリーハック」という学びの場を提供しています(月額 3,300円)。僕が ChatGPTをどんなふうに活用しているのか?今日のような自分を知るためのAIの使い方に加え、画像生成AIや、検索AI、さらには音楽生成AIに至るまで、僕だったらこう使うという視点で 30分を共に学び意見交換しています。

なにより、参加者の皆さんがどう使いたいのか?というのがわかるのも非常に学びになりますね。

興味のある方は、以下のLINE 公式アカウントから「デイリーハック詳細希望」とお知らせくださいね。

僕がこの AI という革新的技術の世界につねにアンテナをはりつづけられるように、上記 ChatGPT デイリーハックとは別に、運営している Facebook のグループ「AICLASS Begins」があります。僕自身のモチベーションのために運営しているので、このグループは無償提供しています。あなたの参加と反応が僕の栄養源です。

その性質上、AI と共に暮らす(CLASS)という前向きな人に参加してほしいので、僕からの招待制とさせていただいています。

このグループへの参加希望の方は、上記の LINE 公式アカウントから「FBグループ参加希望」とメッセージくださいね。


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この記事を書いた人

ジーニーのアバター ジーニー スピリITエヴァンジェリスト

「自力と他力、二つの力が共鳴する時、未来は無限に広がる」。テクノロジーとスピリチュアルの世界をブレンドし、それぞれの力を最大限に引き出す方法を伝える情報を提供しています。「わたしならできる」という自力、「あなたを数百数千倍に輝かせる」テクノロジーという他力。自分を信じ、テクノロジーを活用する一歩を踏み出しましょう。

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